無垢島ツーリング
  今回のツーリング計画は大西さんからの電話でスタートした、5月艇例会で久しぶりに一緒に漕いだ時に次回漕ぐときには連絡して下さいと言っ ていたを思い出す。「あっさん、今度の日曜日はどこかに行くんですか、行くんだったら是非ご一緒させて下さい」といつもの実にていねい電話が  かかってきた。「いいですよ、先週の最適日が雨で漕げなかったのでどこか行くつもりでした。近場の高島あたりにしませんか、とりあえず8:30に ハウスに来て下さい」とつげる。私はほかにだれか参加しないかと連絡をとってみるがすでに予定が入っているため参加者はいなかった。いつもながら当日や前日にしか予定が決まらないのは残念である。

    
無垢島案内ページ 「 おおいたの島々 」               「ひじきを干したいる風景」
  8:30にハウスに着く。快晴のためだれか来るか期待して待っていたがだれもあらわれない。9:00前に大西さんがやってきた、「どこに行きます、今日は大潮ですから高島はちょっとやばいかもしれませんよ」となり高島より沖合いにある無垢島に行くことにした。出艇地は一尺屋からだと2〜  3時間漕ぐためもっとも近い臼杵半島の先”泊ケ内(とまりがうち)”から漕ぎ出すことにする。山合いの道を進むと眼下に美しい海が見えてきた、 左 手にはいつもの津久見島を見ながら進むと最終地の漁港をめざす”泊ケ内”に着く。狭い港の高い堤防に釣り人がたくさん上がっいる、よくこ んな先まで釣りに来るなと感心する。

            

 11:30いよいよ無垢島をめざして漕ぎ出す。今年2回目のパドリングの大西さんははればれしたイイ顔になって漕いでいる、海上の無垢島がボン ヤリと浮かんでいる。無垢島は泊ケ内から直線で7.5km二つの島(沖無垢島、地無垢島)をさしていう地無垢島は世帯数32.人口85人、沖無垢島 は無人島である。この島の海には6mくらいのサメが住みついていると保戸島の漁師が言っていたのが少し気がかりである。「ここからどのくらい  かかるかなー、5〜10kmくらい地図では約7kmくらいやから1〜1.5時間くらい漕ぎましょう」漕いでも漕いでも島はまだモヤがかかっている、以前 後藤さんが言っていたように「無垢島あたりはモヤが出るので見えない時がありもすよ」という言葉を思い出した、しかし今日はモヤはかかっているがまだ島のかたちは確認できる。

  12:00当初は島まで1時間の予定で30分漕いで後をふりむくがカヤックから泊ケ内までの風景と無垢島までの風景ではまだ泊ケ内の方が鮮明 に見える、まだ半分も漕いでいないのが確認できた。行程の3分の1くらいしか漕いでいないやはり1時間ではムリのようである。さっきから右手の 灯台と左手の島が見えているが漕いでも漕いでもその位置がかわらない、流れで進んでいないような気がする、しかたなく漕ぐピッチをはやめ二 人とも懸命に漕ぐとだんだんうねりが1〜1.5mと大きくなってきているのがわかる、幸い風がないので白波は立っていないが引き潮の流れのまん 中に入っているようである。
 12:30やっと地無垢島の島陰がはっきりしてきた、「あと30分くらいですよ大西さん」「アーソウデスカネー」久しぶりの大西さんは疲れているので  だいぶ遅れている。突然いままで左から来ていたうねりがなくなり潮目のように海上がヌターとしてきた、しばらく漕ぐと今度は右から細波がおしよ せ漕ぐ方向で三角波が立ちだした、しばらく休み三角波が通り過ぎるのを待つ。海面からトビ魚が飛んだ、トビ魚は30mくらい滑空してまた海にきえた。 

 泊ケ内から出発する時は沖無垢島と地無垢島が海をはさんで二つ見えていたが今は地無垢島の後に重なって沖無垢が見える、その沖無垢が  ドンドン右側に移動してように見える。ようするに私達のカヌーは島近くの引き潮にきゅうげきに流されているのである。海上から見えていた当初 の上陸予定地は見えなくなってしまった、干潮まであと1.5時間流れはきついが二人とも真剣に漕ぐ。予定上陸地はまだ流れがきついため場所を変更し、岩場にできた小さな砂場を見つけそこに上陸、干潮がちかいので岩をよけながらカヌーをすすめる

 1:30無垢島のひとつ地無垢島に上陸。私はビールで大西ウーロン茶で乾杯。おにぎりと冷たいソーメンの昼食をとる。食事をしながらすぐ前をとおる漁船を見る大潮の引き潮で確かに波はたてているがなかなか進んでいないのがわかる、無垢島記念の石を拾いかえることにする。

無垢島j上陸

 14:10地無垢島を一周する、帰りは沖無垢島と地無垢島の間をと通って帰ることにする、大西さんの子供の時の記憶では大潮の日は島の間を歩 いて渡れるというのである?確かに島と島の間は約200mくらいいなっていた。海は限り無く澄んで海底を泳ぐ魚のすがたさえ確認できる、海藻( ひじき)のあるところは黒ぽく見えるが岩のところはエメラルドグリーンに輝いている。島の近くでは海女さんが潜っている、何を採っているか聞くと サザエやアワビをとっていた。私も次回はゆっくり潜りたいものである。
 14:30地無垢島を出発、時間があれば沖無垢島を回る予定であったが帰りの上げ潮に流されると困るので早めに帰る。帰りは北に流される可能 性があるので津久見の黒島をめざして漕ぐ、風がかわりカヌーの横から波がくるのでしかたなく方向を変えるが上げ潮の影響もなく流されずに進 む、気になっていたモヤもでていないので安心である。沖合いからの津久見島はやけに三角形に見える、数隻の漁船が手を振りながらとおりす  ぎてゆく、二人ともゆっくりしたペースで記念撮影しながら漕いだ。


 「地無垢島をバックに」

 15:40泊ケ浜に到着。いつものように漁船のオヤジが「どきいちきたんかえー」と聞く。
 「無垢までいち来たんですよ」「よーそげなんで行ちきたなー。..あぶのねーかえー」
 「だいじょうぶですよ、これで日本から釜山まで漕ぐ人もいますから」と言うと「そかえー、わしゃおじーがなー」と言い笑っていた。
 「今はなんが釣れますか?」と大西さん。「なーも釣れりゃーせんに、じゃあけんこげーはよー帰っちくんのやわー」....etc etc上陸して水揚げした魚 を見せてもらったら太刀魚ばかりであった。港のコンクリトには今日岩場で採っていたヒジキがたくさん干してあった。


「 おつかれさまでした。 」
 16:30泊ケ内をあとにする、帰りに再度美しい臼杵半島の写真を撮る。大西さんも実家にカヌーを保管して帰るそうである、私は帰りにハウスにち寄る、ハウスの日誌には今日のハウス訪問者は私と大西さんのみであった、カヌーを洗い今回の無垢島ツーリングを終了する。
 いよいよ6月に入るといつもの梅雨でしばらく漕げない日がつづきそうである。こんな時はウエートトレーニングでもして身体をきたえよう。

    無垢島の反省点。

 1.いつもながらツーリング計画を組むのが遅く、連絡できない。

 2.経験者の言うように無垢島はモヤ?ガス?霧?が発生する、GPSかコンパスが必要。

 3.今回は臼杵半島の先からであったが先まで車で行く時間があれば一尺屋から漕ぎだしてもよかった。

 大分市 (大潮)満潮 07:56 21:10 干潮 02:23 14:26 臼杵は(-10〜-30分)

 参加 大西さん ホライゾン  

     麻生   シースポツーリング

 ■この記録は1999年5月30日の記録を2009年12月6日にアップしました。 画像は写真プリントから取り込んでいますので画像がよくありません。


   


SeaKayak Touring in BUNGOSUIDO.
Produced by ASSO Oita-city Japan