麻生裕行の 沖縄ツーリング(恩納村〜万座毛往復)

 今回の沖縄シーカヤックツーリングは会社の慰安旅行の一日をツーリング計画に組み込んだ。旅行前に旧エコマリン沖縄に電話をいれてホテルの近くのカヌーショップとして紹介されたのが今回お世話になった”シーキャップテン”である。

 6月14日朝8:30にホテルで待っていると10分遅れてシーキャップテンの伊波さんがワゴン車でむかえにきた、途中のホテルで女性3人をひろい恩納村のシーキャップテンに到着。その他私達以外に先客としてやはり女性4人が着替えていた。合計7人の女性はシーカヤック体験コース、一日ツーリングコースは私一人である、、、残念。今回私と同行してくれるのは知名さんといい私より一歳若いがいかにも海の男という雰囲気の方である。 出艇準備の浜では女性7人に対してシーキャップテン代表の金城さんと新人の伊波さんがパドリングをレクチャーしていた。

 9:50私は”サザンオーロラ”知名さんは”ノースウエストのパスート”で漕ぎ出した。リーフ内の海はエメラルドグリーンに輝いている、前日までの天気予報は朝のうちは雨が残るという予報だったため心配していたが幸い晴れになった、風のなく温度は28度でそんなに暑くないカヌー日和である。本日のコースはシーキャップテンのある恩納村字仲泊から万座毛までの約13kmを2時間半かけての行程である。 漕ぎだしてすぐに美しい島が見えてきた、大分の海では見られない景色である、侵食された珊瑚の岩が不安定で立っている、その岩の頂上には新緑の若葉の絨毯が輝いて見える。途中で熱帯魚の写真を撮ろうと珊瑚の中を捜すがあまりにも魚の数が少ないのが残念である。 少ない理由はエルニーニョの影響で水温が上がり又、台風が少なかったので海水が変わらず珊瑚のほとんど死滅したのが原因らしい。それでもリーフ内のエメラルドグリーンの海と外洋の濃紺の海。リーフとの境で砕ける散る白波これだけでも満足である。

 昼食の上陸場所を捜すが上陸して昼食をとっていると完全に潮が引いてしまい(干潮13:36)、リーフから出られなくなるためいっきに万座毛まで漕ぐことにした。万座毛の手前でリーフがなくなりいきなり青い外洋となる、リーフから外洋に出るといままでのエメラルドグリーンから濃いブルーの海に変る。大きなうねり( 1.5〜2m)でカヌーを上下する、私の乗っている”サザンオーロラ”は大変安定のよい艇である。

 12:10万座の全日空ホテルの見える手前の岩場に昼食のため上陸することにする。上陸地の崖のしたのリーフは幅は約5メートル、その先は深い外洋になっている、外洋からの波が白く砕けちっている、リーフの先は大きな崖になり万座毛の写真にでてくる大きな崖につながっている、私達の上陸地の崖の上にも観光客が立っているが確認できる。外洋から波のタイミングをはかり先に知名さんが上陸、そのルートをとうり私も上陸する、少しでも上陸地点がずれるとリーフに上がれず波に巻き込まれるおそれがあった。上陸したところはサンゴが固まった岩でゴツゴツして歩きにくい、カヌー用ブーツでは足が痛い。ここはシーキャプテンお薦めのポイントらしい、崖の下には大きな洞くつがあり洞くつ内の水は澄みきって熱帯魚が泳いでいるのが確認できる、しばし洞くつにできたプールで泳ぐ。

  

 (洞くつ内より外洋を写すカヌーのある位置は干上がったリーフ)

まずは冷たいビールで乾杯し昼食、昼食はシーキャプテンの奥さんの作ったシチューである、ごはんとシチューを保温容器で運んできていた。朝7時の朝食から何も食べていないので大変おいしい。食事後に海のことカヤックのことetcを話して時間をすごす。知名さんはカヤックのトレニングにはいつも大きなルアーを引いて負荷をかけ漕ぐそうである、そうするとたいていハタ等の魚が釣れるらしい、私も大分の海で同じようにルアーを引いて漕ぐことはあるがまだ一度も魚は釣れていない、やはり地域差なのか。

 13:00洞くつをあとにして万座毛を回り帰ることにする。外洋からの波のタイミングをはかり一気に漕ぎ出す、少しでも休むを波に押し戻されリーフに打ちつけられる。帰りのルートは全てのリーフが大潮と干潮がかさなり干上がっているため外洋をとおって帰る。知名さんは過去に数回、奄美のシーカヤックマラソンに出場したがいつも上位には入賞するが一度も1位にはなれないそうである、最近はその順位がだんだん下がっているため今度は自作の新艇で挑戦するそうである。上位に入るカヤックはパドラーも凄いがそのカヤックも規制品をレース用に細く長く軽く改良しているらしい。

  
           

帰りは大きなうねりが横から来るが私の”サザンオーロラ”は安定して快調に進む。私は熱帯魚の写真を撮るためリーフをさがすがほとんど干上がっている、リーフと外洋の境目で投げ釣りをしているが多い。リーフの中に座礁?しているカタマランヨットを見つける、近くによると外洋からヨットのあるリーフところまで水路のようになっている、珊瑚にひかからないようにリーフに侵入しょうと思っていたら突然の波に押されいっきにリーフの中に押し流された。座礁してると思っていたカタマランヨットはどうやらリーフの深い所に取り残されたようだ、ヨットの回りは深くなっているが満潮にならないと動けない状況である。リーフの中の死んだ珊瑚の回りで魚を捜すがなかなか見つからない、やっと知名さんが見つけた場所で数枚熱帯魚の撮影を行う、少し潮が満ちてきたのでゆっくりと今度はリーフの中を漕いで出発地に戻る。

 4:10シーキャプテンの浜に上陸帰りは約2時間10分かかった。上陸してカヤックを運びその後温水シャワーをあびる、日焼と汗と塩分を洗い落としたらすこぶる気持ちがよくなった。その後二階のテラスで冷たい紅茶と手作りのケーキをいただく。午後の体験ツーリングのお客とオーナーの金城さんが戻ってきてビールを飲みながらお話し本日の沖縄シーカヤックツーリングは終了した。

(知名さんとオーナーの金城さん)

 5:30伊波さんにホテルまで送ってもらう。みなさんありがとうございました。

 沖縄地方 99.6.14 満潮 06:54 20:10

      干潮 01:02 13:36  大潮 天気 快晴 28度

      沖縄カヤックガイド Sea Captain シーキャプテン 沖縄県国頭郡恩納村字仲泊118番地 TEL 098-964-6026

      ※シーカヤック体験コース 3時間         ¥ 8,000      今は¥ 7.000 みたいです。

      ※1日ツーリングコース (9:00〜16:00) ¥13,000        今は¥12.000 みたいです。

      ※マングローブ探検カヌー 3時間         ¥ 8,000      今は¥ 6.000 みたいです。 

      (シュノーケリング3点セット無料貸出)

    シーキャプテンの料金は99年6月現在の料金です、利用の場合は必ず確認して下さい。今は少し安くなっています。
 
このページは1999年に書いたものを2009年に再度アップしました。画像は当時の写真をスキャナーで取り込んでいます。
今のシーキャプテンをHPでみると大変立派になっていました。ここ数年毎月沖縄には仕事でゆきますが南部で一度しか漕いでいません。ゆっくりと漕ぎたいものです。 

 
                                                                       2009.12.5 更新

Seakayak touring in BUNGOSUIDO
Produced by ASSO Oita-city JAPAN
Last Up date June.17.1999