田尻小学校5年生からの質問に答えます。

学校で「トイレの話」をした時の感想文に質問が書かれていました。
下に答えを書きました。わかりますか?

 

Q1.血液はなぜ赤いの?

答え: 血液の中にはヘモグロビンという赤いもの(色素)が入っています。これが赤い理由です。
このヘモグロビンが酸素(さんそ)をはこぶ役割をしています。
血液は心臓から肺に流れて、肺で酸素(さんそ)が血液のヘモグロビンにくっつきます。肺からさらに筋肉や脳など体全体に流れて、酸素をくばります。酸素を使い終わった血液はまた心臓にもどります。

Q2.手に見える血管が青いのは、なぜ?

答え: 血管の中には血がながれています。
酸素がくっついた血は赤いのですが、酸素を使った後の血は少し黒みがかってきます。皮膚(ひふ)から見える血は酸素を使い終わった血です。それがすけるため、青く見えます。

Q3.どうして薬には甘いのと、にがいのがあるの?

答え: 砂糖が甘く、塩がからいように、物によって味は違います。くすりも同じで いろいろ味があります。
でも、にがい薬はのみやすくするため、まわりにあまい味の砂糖のようなものをくっつけたりして、くふうされています。
口の中でまわりのあまい砂糖がとけると中のにがいくすりの味がしてしまいます。
とけないうちに飲んでしまうのがコツです。病気がよくなるためです、少しにがくてもがんばって飲みましょうね。

Q4.のどが痛いときに、イソジンでうがいをするのはなぜ?

答え: イソジンとは消毒する薬のことです。のどが痛いときには、ばい菌がのどにいることがあるので、消毒するとばい菌をやっつけやすいのです。かぜがはやっている時も、うがいをして予防(よぼう)しましょう。

Q5.涙はなぜでるの?

答え: 目を守るためです。ゴミやばい菌が目についたらこまりますね。
いつも少しづつ涙が出ていて目の表面を洗っています。「まばたき」も同じようによごれをふきとるはたらきがあります。
もうひとつ、かなしい時にも涙がでますね。かなしくて涙を流すのは人間だけといわれています。

Q6.のどが赤いと痛いのはなぜ?

答え: のどにばい菌がついているからです。
ばい菌がつくと、ばい菌がついたところに3つの変化がおこります。(1)熱が出る、(2)赤くなる、(3)はれる。
はれると、痛みの神経などを刺激して痛みがおこります。
赤いから痛いのではなくて、ばい菌がいるから赤くて痛いのです。

Q7.ぜんそくを持っている人と持っていない人がいるのはなぜ?

答え:  からだは、顔があったり心臓があったり、とだいたいの作りは同じですが、走るのが速い人とおそい人がいるように、人によってちがうところもたくさんあります。力の強い人、弱い人。病気のある人、ない人。いろいろです。
ちがってあたりまえです。ぜんそくのある人、ない人もあってあたりまえです。
病気のない人は、病気の人がいることを理解しましょう。

Q8.どうして大が出る時、小もいっしょにでるの?

答え:  おしっこを止める筋肉とうんちを止める筋肉はすぐ近くにあります。それで大をする時に小もいっしょに出やすいのです。でも、なれると別々にできます。やってみて下さい。

Q9.胃は胃液でとけないの?

答え:  なるほど、ふしぎですね。私もこどもの頃、疑問に思いました。
普通はとけません。でも、病気のとき、胃は胃液でとけます。
胃の表面には胃を守る粘液などがあって、胃の壁を守っています。胃炎(いえん)や胃潰瘍(いかいよう)という病気では、胃を守るものが減ってとけることがおきます。ちなみに、牛乳は胃を守ってくれます。

Q10.血液型はなにで決まるの?

答え:  人の細胞の表面にはいろいろな「でっぱり」があります。
A型の人には、「A」というでっぱり。B型の人には、「B」というでっぱり。
AB型の人には、「A」のでっぱりと「B」のでっぱり。
O型の人には、「A」も「B」もありません。
この「でっぱり」で血液型が決まります。

Q11.走っている時に、貧血みたいになるのはなぜ?

答え:  この質問は難しいですね。あまりにも原因がたくさん考えられます。
こういう症状はこの質問の内容だけからは判断できません。もし、ひどい症状があるのなら病院にかかってみて下さい。

Q12.入院すると点滴をするけど、そのわけは?そして、点滴には種類があるの?

答え:  入院しても必ず点滴をするわけではありません。
でも、点滴することが多いですね。点滴の内容は、ポカリスェットやアクエリアスの内容とほぼ同じです。
つまり、体に、水や塩分や糖をおぎなう必要がある場合に点滴をします。必要におうじて塩分や糖の量が違います。
また、ばい菌をやっつける薬が入っていたり、病気によっては薬が入っていることもあります。

Q13.トイレに行かないと病気になるって本当ですか?

答え:  ふつうはそんな心配はしなくてもだいじょうぶです。おしっこをそんなにはがまんできませんからね。
うんちだってそんなにがまんはできません。
でも、うんちの間が長くなるとうんちは硬くなってお尻が切れてしまうこともあります。
おしっこもあまり長くがまんしていると膀胱(ぼうこう=おなかでおしっこがたまるところ)でばい菌がふえて、おしっこをするときに痛んだり血が出たりすることがあります。
適当にトイレに行きましょうね。

Q14.小児科には何人くらいの看護婦さんがいますか?

答え:  病院によってちがいます。たけうち小児科は2-3人です。大分県立病院は10人くらいいます。

Q15.かぜや病気が薬でなおせるのはなぜ?

答え:  病気の原因を研究して、その原因をよくするものを発見します。それが薬ですね。
でも、体が自然によくなるちからが一番大事です。みんなは体をきたえて、何でも食べて、元気な病気に負けない体を作りましょう。

Q16.人間の体の中で、絶対に必要なものとはなんですか?

答え:  すべて必要です。頭や心臓や肺などはもちろんですが、髪の毛も頭を守るために必要です。
ないほうが良いものは何もないと言っていいでしょう。たいへんうまくできています。
だから友達を傷つけたりしては絶対にいけません。

Q17.どうして気分が悪くなると吐くの?

答え:  胃や腸のはたらきが低下してくると、食べたものが消化されずに気分が悪くなります。もっと悪くなると吐いてしまいます。吐き気がある時やゲリをした時には牛乳やお肉はやめた方がいいでしょうね。

Q18.どうして便ぴになるの?

答え:  おなかにできものができたりする病気でも便ぴになりますが、お野菜をたべないとか食べ物に好き嫌いがあったり、大便に行かないだけでも便が硬くなることもあります。
何でも食べて、毎日一回はトイレにすわりましょう。

Q19.なぜ尿の色には白と黄があるの?

答え:  尿には体のいらない物を出しています。いらなくなった物の量はあまり変化ありませんが、尿の量(水の量)は飲んだ水の量によってかわります。
水をいっぱい飲んだときはいらない物がうすくなるので、白い色になります。
吐き気があったりであまり水を飲んでいない時や夏に汗をたくたんかいて体の水分が少なくなった時は濃い色、つまり黄色くなります。

Q20.アクビをしたら、なぜ涙がでるの?

答え: わからなかったので、木村 眼科の先生に聞きました。
あくびをする神経と涙を出す神経が近いから、いっしょに出るのだそうです。