佐田の名所

佐田城(青山城)址


 キーワード: 市指定史跡, 史跡, 登山
 応永6年(1399)、宇都宮親景が築城。
 土塁・空堀・土橋、一部石垣が遺存する、単郭式山城。佐田が一望できる青山城の頂上にあります。

 親景は、この築城を機に、住居を豊前城井郷菅迫(福岡県築上町)から佐田に移し、名を佐田親景と改めました。  佐田氏は、宇都宮系城井氏の分家で有力な鎌倉御家人です。宇都宮氏の同族であるため周防の大内氏に従っていましたが、大内氏滅亡後は豊後の大友氏の配下となりました。とくに14代弾正忠隆居15代弾正忠鎮綱父子は大友宗麟父子の信頼も厚く、佐田勢は大友軍に属して活躍していました。天正15年(1587)に豊臣秀吉の九州制圧に伴い佐田氏がこの地を追われるまで、佐田氏8代188年間の城地となりました。

 現在、佐田小学校側の登山道入口には、移設した石橋が架かる中村ダム公園があります。


  • [参考文献]大分放送大分歴史事典刊行本部/編(1990)『大分歴史事典』
  • [参考文献]安心院町・安心院町観光協会・安心院文化連盟(1982)『ガイドブック 安心院の里』
  •  戦に備えた石垣跡 
  •  戦に備えた空堀跡 
  •  佐田小学校側登山道入り口 
  •  青山城址からの眺め