佐田の名所

白山神社(はくさんじんじゃ)


 内川野地区の神社。創立年、あまりに古すぎて不明。
 日本の信仰の変遷を見ることができる、とても珍しい神社です。

 以下、神社入り口の看板に書かれている、当協議会および宇佐市教育委員会による説明です。
 この神社には、非常に古い信仰形態の磐座(いわくら)祭祀というものがわかりやすい形で残されています。
 磐座とは、日本に古くからある自然を崇拝する信仰形態で、巨石に神が宿っていると考えられ、祈りを捧げていました。
 ここ白山神社の神殿の創建は、明治41年です。それまでは、8合目にある巨石群(磐座)で祭祀を行っていたと考えられます。
 石階段・楼門・神楽殿・神殿・鳥居・磐座は直線的に配置され、磐座祭祀から神殿祭祀への変遷が非常に分かりやすいのが、この遺跡の特徴です。


 手水鉢には、古代祭祀の形式を残す盃状穴が穿たれています。
 本殿裏の鳥居から磐座までは、280m程。道も整備されていますが、傾斜がやや急なのでちょっとした登山になります。体調不良の方はご注意ください。
 ご祭神は、伊邪那岐命、伊邪那美命、菊理姫命など。雨乞いに霊験あらたかなので文化年間に神殿を建てた、とも言われています。例祭は10月7日とされています。


  • [参考文献]安心院町身心すこやか事業推進委員会(1988)『ふるさと佐田』
  •  白山神社楼門(正面) 
  •  白山神社楼門(側面) 
  •  古い信仰を示す巨石群(白山神社遺跡) 
  •  巨石群(白山神社遺跡)へ至る山道