佐田の名所

小一郎神社(こいちろうじんじゃ)


 キーワード: 寺社仏閣・信仰
 災難厄除けの神様、「小一郎様」をお祀りしています。
 佐田の小一郎様は、お産の神様としても霊験があり、地区外から参拝にくる方も多かったそうです。
 その発祥には諸説ある小一郎様ですが、佐田の小一郎様は馬ヶ岳城(現在の福岡県行橋市津積馬ヶ岳になります)城主、新田小一郎義氏であると言われています。

  • [参考文献]安心院町身心すこやか事業推進委員会(1988)『ふるさと佐田』


 参考:小一郎信仰とは
 国東半島を中心として、西は福岡県の 山国川 流域から南は 大分川 北岸にかけて分布するコイチロウ神は、熊本県の数例を除けば、本県だけに存在する特異な神である。大部分は社殿をもたない石祀で、なかには大木の根元や小一郎薮の中に、御神体が露出しているもの、森のみで御神体のないものもある。小一郎森の木を切ると祟られるというので聖地とされ、薮になっていることが多い。神名には小一郎、小市郎、今日霊、古市老、魂市郎、濃血霊、千人霊など様々なあて字が使われている。小市郎信仰の実態と性格については、調査地域の違いによって見解が異なっている。下毛郡から宇佐市郡にかけては、歴史上実在の 新田 義氏(よしうじ) に仮託して、御霊神的性格が強いが、豊後では祭神の由緒が忘れられ、先祖神ないしは屋敷の守護神とされている。
(出展:大分歴史事典|OBS
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