緒方に復活した酒米、「若水」の稲刈り

〜地元の米で地元の酒を、浜嶋さんのこだわり その3〜


 1998年10月16日、田植えから4ヶ月がたって、大分県緒方町の水田にはこのようにみごとな稲が育ちました。きょうはいよいよ稲刈りの日です。

 これは緒方町の浜嶋酒造が、「酒米」も地元でと企画したもので、酒造米「若水」の栽培に取り組んだもの。
全体でおよそ4反の委託栽培地のうちの1反を、縁のある人たちが参加しての手植えをした水田です。

 この日は、追跡取材をしているTOSのハロー大分の生中継もありました。

 稲を見てみましょう。
 このようにずっしりとした手応えを感じるような、見事な稲です。一粒一粒がしっかりとしていて、全体としても立派な稲です。

 酒造米はふつうの食米にくらべて大きいのですが、この若水もやはりだいぶ大きい印象をうけます。






 よく見ると、所々にぽっかりと穴が空いたように稲が枯れているところがあります。これは虫害で枯れてしまったもので、無農薬・減農薬栽培の場合はどうしてもこのようになるそうです。つまりこれは農薬を使わなかったことの証明だとか。

 台風の風害も心配されましたが、幸いにして大きな被害もなく無事稲刈りを迎えたわけです。




 
 田植えにも参加したNEO21塾の人たちなども参加して、総勢40人ほどのメンバーがいっせいに稲刈り。

 ハロー大分の「稲刈り中継」とあって、いつもの中継リポーターの工藤アナに加えて、スタジオを飛び出した吉本キャスターも稲刈りスタイルに身を包んで参加。

 カメラ2台での生中継でした。




 スタートからおよそ1時間ほどで稲刈りは終了。もっとも稲刈り自体よりも、これを干すためにきちんとまとめて掛ける作業の方が大変なんですね。

 写真ではよくわかりませんが、刈り取ったあとの稲を見ますと、アマチュアの仕事とプロの仕事というのはほとんどひと目でわかるんですよ。

 プロの刈り取った稲というのは実にきれいで、すぐにまとめる事ができるのに対し、アマチュアのものは最初からバラバラでまとめ直さなければなりませんでした。

 中継車の横で逃げもせずにじっと田植え生中継を見守って?いた蛙2匹。
 この2匹だけでなくあちこちにいたんですけど、こいつらはほんとに逃げませんでした。つついてみたりもしたんですけど。


 さて、こうして「米作りから酒造り」も前半が終了です。あとはいよいよ冬の仕込みです。

 乞うご期待。


 秋に収穫した米は、このあと冬まで保管され、1月から始まる仕込みを迎えます。仕込みが始まる前、精米機にかけて米粒の外側部分を糠として取り除きます。
 次は、いよいよ仕込みです。

居酒屋メニューに戻る        最初のページに戻る