データベースのページ
1 データベースとの出会い
私が始めてデータベースと出会ったのは昭和56年10月、稚内基地分遣隊に転勤し航空自衛隊警戒資料隊収集第2班のエリントサイトで勤務することなった時の事です。
エリントサイトで処理掛長の任を拝命し、電子計算機のソフトの管理及び収集データの処理を実施することになりました。当時、当サイトで使用していた電子計算機の型式はTOSBACK40Dであり、メモリー容量320K、ハードディスク容量9Mと云うもしろものでした。
(FORTRANでソフトを作成、OSに何を使用していたか記憶にありませんが、おそらく東芝独自のものでしょうね。)
タイプライターから命令文を入れたり、メモリーの番地を指定し、紙テープに保存してあるイニシャルローダーをインストールする等ハードに直結した使い易い電算機だった様に記憶しています。 データの1レコードは512バイト、この中にデータを表示するためのデータ(プロパティーかな)もあり、シンプルなデータベースでした。
当時のパソコンと云えばベーシックが主流でハードディスクやディスプレーなどはとんでもない、作成したアプリケーションはテープしにセーブするもので表示はテレビに接続するものでした。インベーダーゲームが大流行、上級者は機会語でアプリケーションを作成している時代でした。
稚内基地分遣隊に2年間勤務した後、また岩国基地勤務となり操縦訓練装置の専修科でアッセンブラーの勉強をさせてもらい電子整備隊訓練器材班で電子計算機、空調、油圧機器の保守整備を担当し、二年後、航法器材班長に配置換え、昭和62年4月、厚木基地に所在する第51航空隊「計測班長」を拝命し転勤しました。
2 初めてデータベースを作成
第51航空隊の任務は、開発した航空機の実用試験(自衛隊の任務に供する事が出来るか)、運用試験(どのように運用すればよいか)等の実験航空隊であり、計測班はこの中で試験機のデータ(大気速度、高度、気温、舵角、操縦桿にかかる力、エンジンデータ等多い時には90項目)を計測する部署で、このため各種の測定器、計測器、センサー等を保有していましたが、責任者として計測計画を作成するにあたって計測器材等の資料を探すのも大変な状態でした。
解析班の所有する電算機(もちろん開発ツールはFortran)を利用しデータベースを作成すべく、設計を始めましたが、難しいのと、容量が小さいのですぐにあきらめました。
その後、横須賀地方総監部人事課勤務となり、富士通のワープロ(スキャナー付)を購入カード型のカルクがついていたので担当職域の人事データを入れて見ると3000人のデータを入れるには容量が小さく画像データ等入れていたら4〜5人分しか入らない状態でしたので、これまた、あきらめました。(だってまだMS_Access95は発売されていないんだよ!その上パソコンも高価だったし!)
更に3年後、第81航空隊解析隊に転勤になり、ここで本格的データベースを見ることができました。その名はバックス2000、640Mbのハードディスク、OSはオラクル、ワークステーション?箇所、アプリケーション開発ツールはC、しかし、CとかSQL等初めて見るものでワークステーションからサーバーの中をいじるなんてとんでもない。プログラム設計書を見ながら、SELECT文を恐る恐る書き込みデータを見る程度でした。しかし、2年を過ぎる頃になると、UPDATE文、DELETE文を書ける程度まで知識を吸収したが、Cには手が出ませんでした。
平成8年春、S3佐が解析隊へ転勤してこられてしばらくしてOffice 97を購入、これを見て自分もほしくなりノートパソコン(メビウスMN320-X13)とOffice 97を購入し、Accessにトライすることになったんですよ。御年50歳になろうとする頃からですよ。
ここで、はたとつまずく事は、如何なるデータベースを作成するか、仕事上の事(稚内基地分遣隊当時と同様な事を任務としていた)は秘密保全上問題があり、健康のため始めたゴルフのスコアをテーブルに入れることから始める事とし、初めてのデータベースを作成することが出来たのです。
(メビウスMN320-X13は修理に出したとき運送屋さんが紛失したとのことでメビウスMN340-X15に変わりました。)
3 VBとの戦い
平成9年3月25日、第31航空群司令部対潜作戦支援室整備班長を拝命し、本格的に業務に使用するデータベースを作成ことになりました。
整備班長の任務は 1、施設の維持管理 2、物品の維持管理 3、装備機器の整備 4、人事管理であり、軍隊用語で言う、いわゆる「後方」全般でありましたので、手始めに物品管理のためのデータベースを作成することとしました。幸いワープロで作成した管理台帳が存在したので、これをテキストコンバーターでMicrosoft Excelに変換し、手直ししてからテーブルにインポートしました。
テーブルの主キイには、供用カード (物品管理規則により供用官が備えるカード)のNO.にすることとし、物品番号(物品管理官等が物品に付与する番号で、西側諸国共通の番号(FSN)からローカルで付与する番号(LSN)があり、兵器、弾薬、航空部品等にはFSNが、鉛筆、ボールペン等にはLSNが付与されている)をインデックス(重複なし)としました。又、物品を請求及び購入した場合に記録する、物品請求台帳、調達要求台帳等のテーブルを作成し、物品の増減履歴を供用カードのサブフォームに表示するようにしました。
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しかし、性質区分が消耗品(海上自衛隊ではC物品と云う)、要交換物品(X物品と云う)は供用カードで管理しないのが原則ですが高価な消耗品等は供用カードで管理しなければなりません。そこでマクロで条件分岐し追加クエリーで増減履歴を変更するなどしましたが、マクロだけでは細かなことが出来ません。
そこで、VBAとSQLで実行しようと格闘を開始しました。まずは、マクロをモジュウルに変換して見るも次に何をして良いやら本屋に通う毎日でした。見つけたのが「谷尻かおり」著 ACCESS VBA実践プログラミング2602円でした。
この本を読んでVBAが使用出来るなんてとんでもない。そうですよね!ヘルプの使用方法すら解らないのですから~(^◇^)/
4 魔法使いの開発工房との出会い
Office97の参考書と「谷尻かおり」著 ACCESS VBA実践プログラミングとを読みながらとにかく何とか目的の働きをするデータベースを作成しデータを入れ仕事に使用していましたが、部下から「データの入力が面倒」であるとか「フォームをもっと見易いようにしてほしい」とかいろんなニーズが上がって来るようになったのですが、きちんとした設計をして構築したわけではないのと、各イベント(スィッチ)にはマクロであったりモジュールであったりで、これらを解析するのに時間のかかることこの上ありませんでした。
教訓 1 テーブル、クエリー、マクロ、モジュールには後からのために解り易いコメントをいれましょう。
2 作成したモジュールは事例テキストとして保存しておくと便利ですよ。
平成12年2月 息子23歳がお父さんインターネットを始めたいのでパソコンを買おうよと言ってくるのでディスクトップパソコンを購入しインターネットに加入したんですよ(^o^)/♪ !!!!!(電話代6000円は小遣いから、1ヶ月に1度のゴルフは2ヶ月に1度になったけど) ISDN始ちゃんで初検索が「 MS_Access 」ですよ。いろんな掲示板があり内容が高度で何のことやら????? 中に「ペンション萩」の一言を見つけ、これで検索するとリンク先にあったんですよ!!「魔法使いの開発工房」が
ページをめくると今まで悩みに悩んだことの処方箋が記述されているではありませんか!!むさぼるように読んでいたらインターネットの規定契約時間40時間の所が70時間も使用してしまい(ダウンロードして後からゆっくり読むなんて知らなっかた(`o´))またまたゴルフはお預け。
それから、またまた、デーベースの改良に取組むこと2ヶ月、それなり機能、体裁を有するものとなりました。
ここで、教訓 1 使い慣れた手順等をみだりに変更するな
2 規定のツールバーは残しておこう
飛躍的に利便性が向上しないかぎり使い慣れた方法が誤りがなく喜ばれるなんて、若者もかなり保守的なんですね。