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令和4年4月号 コロナ感染から身を守る

(ワクチンの効果と副反応)
                                                         2022年3月28日

A.性質と特徴

1.コロナ感染の予防接種は2回接種後、2か月で感染予防に20%、6か月で5%の効果だという報告がありました。さらに最近、抗体価は2か月で40%、6か月で10%程度しか残らないという報告があります。つまり、ワクチンの感染予防有効期間は2か月もないという事になります。

2.ワクチンは2回接種しても、接種していない人とほぼ同じ確率でコロナに感染しています。

3.若者に対するワクチン接種は副反応が多い割にほとんどメリットがありません。また、3回目の接種では、高齢者も強い副反応があるようで、因果関係なしとされる接種直後(2週間程度)の死亡例も増えています。

4.基礎疾患のない20歳以下の死亡者は日本ではありません。子どもから大人に感染することはほとんどありません。ただし、急激に悪化する間質性肺炎は基礎疾患がない60歳以下の人でも死に至ることがある。

5.コロナは感染しても発病するのは1020%程度で、感染者全員を探し出すことはできません。元気な濃厚接触者の隔離は全く意味を持ちません。

6.学級閉鎖や保育園の休園は子育てに深刻な問題を引き起こします。不登校が増え、自殺が増えているなどの社会的な問題を無視してコロナ対策をするのは間違いです。

7.当院ではこれまでに約1.000人にワクチンを接種していますが、安心を得るためであり、コロナ感染拡大を予防するためではありません。

B.感染対策

8.発病していない感染者から感染する事は少ない。飛沫感染(つばなどからの感染)が主であり、エアロゾル感染(空気中のに遊しているウィルスからの感染)は証明されていません。

9.感染の可能性のある人とは、充分な距離を保てば感染を予防することはできます。しかし、実際の生活では健康に歩き回るクラスターからの感染を防ぐのは困難です。逆に、現在行われている過剰な防御は初期医療を止めてしまい、病気を進行させることになります。報道や政府広報に惑わされないでください。

10.マスクは感染の速度を落とすためには無駄ではありません。ただし、マスクやシールドが無くても外来診療での感染はありません。15分程度至近距離で会話すると感染する可能性があります。おそらく、感染はしますが、発病に十分なウィルス量を口から吸いこむ事がなければ発病しないでしょう。人が密集した狭い場所での食事、満員電車、介護病棟や病院の重症病棟などの感染に弱い人が集まる場所は感染しやすいです。

11.発病者の順に感染していくと考えがちですが、これは間違いです。潜伏期間の関係で、無症状のAさんからBさんに感染してBさんが発病し、潜伏期間の長かったAさんがその後に発病することがあります。感染経路を探すことは当初から無意味でした。

C.診断

12.PCR検査で感染者の隔離を決めるのは合理性がありません。感染後、約2週間を過ぎると感染力は無くなります。PCR検査は感染から45日間は陽性となります。最大80日程度陽性となることが知られています。無駄に陽性者を隔離することになります。

D.治療法

13現状では十分な医療体制の管理や確保はできていません。直接の治療薬もないので、重症化を防ぐことが重要です。いまだに発熱や酸素飽和度を根拠として病院から診療を拒否されるケースがあり、行き場のない患者さん多数います。そのため、自宅や、ホテル、救急車の中で死亡するケースが後を絶ちません。

ポイント

コロナウィルスにはいつか必ず感染すると思ってください。ワクチン接種しても感染します。できれば発熱する前に受診してください。感染の可能性のある人は受診の際に病院に入る前に必ず電話をしてください。自宅待機は危険です。感染から逃げるより、感染の早期発見、早期治療が正しい行動です。

 

            2022328日 医療法人優路 理事長 緒方俊一