号外5月号 コロナ感染から身を守る
基本的にかかりつけ医院での接種となります。全身状態を知るかかりつけ医の接種が安全です。また、重複しての予約は行わないでください。接種を受けられない可能性のいる方は御相談ください。 1. 効果 2. 必要性 3. 副作用・副反応 4. 適応(接種したほうが良い人と接種しない方が良い人) 1.従来の新型コロナを対象としたワクチンです。抗体を作ることでウィルスに抵抗力を持つ体になります。コロナウィルスが鼻の中にいても発病しません。一方で抗体がいつまで体に残るかは解っていません。変異株コロナには現在のワクチンでは抗体ができずに感染する可能性があります。今のところ、社会の心理的安定のためにはワクチン接種しかありません。ワクチンに過大な期待はしない方が良いです。 2.不顕性感染が80∼90%なので、ほとんどの人がPCRで陽性になっても全く無症状です。10人に1人が発病するだけで、若い人の場合1000人に2人程度の死亡例があるだけです。つまり、死亡は1万人に1人程度です。健康な人にワクチン接種の必要性は低く、重症化しそうな人にはワクチン接種が有効です。逆に、あまりに弱っている人は副作用の方が不利益になります。他人にうつさないのが目的ではなく、自分自身の重症化を防ぐための方法だと理解してください。 3.国は副作用の情報を出さずにワクチン接種を勧めています。極めて危険な方法ですが、今のところのわずかな情報から準備をしています。コロナワクチンはインフルエンザワクチンに比べてはるかに副作用が強いようです。アナフィラキシーショックのことが報道の表面に出てきますが頻度は不明です。アナフィラキシーショックも含めて対応ができる準備は必要で、体育館での対応はかなりレベルが落ちると考えられます。本院ではボスミン注射・ステロイド注射・点滴・酸素マスク、挿管による人工呼吸・吸引・心マッサージなどの準備をしています。瞬時にこの処置ができる設備とスタッフの体制が必要です。 4.接種は ①した方が良い人 ②どちらかというとした方が良い人 ③どちらかというとしなくても良い人 ④しない方が良い人、に分けられます。免疫力が低下して重症化しそうな人にはワクチンの接種が勧められます。免疫力低下は、加齢、喫煙、喘息、呼吸器疾患免疫力を落とす基礎疾患(糖尿病・高血圧症・高脂血症・肝臓病・慢性腎臓病など)のある人です。単に高齢なだけでは免疫力は低下しません。当院ではかかりつけ患者さんに①から④のどれに当たるかを医師が診断しています。 |