コロナ感染から身を守る
(ワクチン接種)

2021年3月3日

A

A.性質と特徴

1.一旦感染者数が減っています。恐らく移動が自由になると再び感染者は増加します。一旦感染するか、ワクチンの接種が広まるまで人は抵抗力を持ちませんから、感染は広がります。

2.皆さんは、ワクチンの副作用を心配しますが、副作用の確認は簡単です。注射した人に何かが起きないかを見ていればよいわけですから、1000人もいればわかります。問題は、ワクチンの効果があるかどうかです。効果の確認は難しいです。もともと、ワクチンを接種しなくても8090%の人は発病しません。自然免疫を持ったのか、ワクチンの効果で感染しなかったのかの区別はつきません。つまり、ワクチンの必要性が不明です。

3.既に抗体を持つ人は接種の必要はありません。また、接種後に抗体ができたかどうかは抗体検査をしなければわかりません。抗体検査の必要性については全く話題になりません。

4.今年は不思議なことにインフルエンザが全く流行していません。患者さんを見ることもありません。インフルエンザワクチンを積極的に接種したからか、コロナの流行がインフルエンザを抑えたからか、マスクを着用した等が理由と考えられますが、自然界の不思議です。

B.感染対策

1.感染の危険性のある人との接触に充分な対応をすれば感染が拡大する事はほとんどありません。不必要で、過剰な防御は生活を破綻させます。報道は正確ではありません。町中を健康に歩き回るクラスターが多数いますが、かなり濃厚な接触でない限り感染することは少ない様です。万が一感染しても発病することは少なく、早期に治療すれば死亡する可能性はほとんどありません。

2.マスクは感染の速度を落とすためには有効なので、無駄ではありません。ただし、生活をする上で外食や会合で人との接触を完全に止めることはできません。インフルエンザに対してワクチンや治療薬を作りましたが、それでもインフルエンザが全滅することはありません。コロナも同様に、ワクチンができても完全になくなることはありません。感染者が一定の人数になって、増えたり減ったりしなくなるまで待つしかありません。これが、ウィルスとの共存です。

3.感染によって重症化する可能性のある人は、可能な限り人との接触を減らしてください。

C.診断

1.PCR検査には限界があります。感染後、約45日間はPCR陽性となります。最大80日程度陽性となることが知られています。ところが、感染力はおよそ10日程度で無くなります。つまり、感染後に感染力が無くなってもPCR陽性と判定されれば2週間隔離されることになり、無駄な入院生活を過ごさなければならなくなります。感染力がない人を病原菌扱いする元凶です。

2.発熱から急激に進行して数日で死亡する間質性肺炎があり、通常の胸部写真や聴診ではわかりにくい肺炎です。当院でも肺CTを行っていますが、高齢者では30%くらいの人の肺に既に何からの病変があり、間質性肺炎になりやすいと予測されます。

3.当院では20205月から抗体(IgMIgG)検査を行っています。現在は抗原検査も行っています。

D.治療法

1.コロナは治療法がないので重症化を防ぐことが重要です。コロナワクチンは医療者に優先的に接種できるそうですが、私は受けません。ワクチンの必要性を感じないからです。

 

ポイント

コロナウィルスは必ず感染すると思ってください。およそ、倦怠感、味覚障害、咳、息苦しさ、発熱の順に症状が出ます。発熱する前に受診してください。感染の可能性のある人は受診の際に病院に入る前に必ず電話をしてください。自宅待機は危険です。感染から逃げるより、感染を早く発見し、感染したらどうするのかの準備の方が正しい行動です。