コロナ感染から身を守る
(変異株とワクチン接種)

2021年1月20日

A.性質と特徴

1.変異株の恐怖が必要以上に強調されています。コロナに限らず、インフルエンザなどの様な小さなウィルスはしばしば変異を起こしています。その中で、人の体の中で生き残れるウィルスだけが広がり、大半の変異株は増殖することなく死んでしまいます。凶悪な変異株は人間と一緒に死ぬので、広がりにくくなります。

2.ワクチンの接種が開始されます。コロナ感染は8090%が不顕性感染(発病しません)です。また、変異株ができれば今のワクチンは効かなくなる可能性があります。それでも副作用を覚悟してワクチンを接種するか、充分な知識を持って接種するかどうかを考えてください。

3.高齢者が感染すると死亡するような印象は大きな間違いです。弱者からウィルスにやられます。重症になる弱者の中に高齢者が多いだけのことです。若くても、弱者つまり基礎疾患を持つ免疫力の下がった人は重症化し、死亡することがあります。高齢者が免疫力や生命力が低下しているのは生物として当然のことです。生物の生命には限界があり、年齢の順に最後を迎えます。

4.今年はインフルエンザが流行しません。例年の1000分の1とも言われます。原因は解っていません。

B.感染対策

1.当院での抗体検査で陽性者が確認されていますが、感染経路は不明です。新聞やメディアでは報道されず、感染者の数には数えられていません。報道は正確ではありません。町中を健康に歩き回るクラスターが多数いると考えられます。

2.マスクは感染の速度を落とすためには有効なので、無駄ではありません。ただし、生活をする上で外食や会合で人との接触を完全に止めることはできません。考えてみましょう。インフルエンザに対してワクチンや治療薬を作りましたが、結局毎年1万人がなくなっています。コロナも感染者が増減しなくなるまで待つしかありません。これが、ウィルスとの共存です。

3.コロナウィルスはインフルエンザより危険というのは間違いです。

4.必要以上にアルコール消毒に頼るのは意味がありません。手は石鹸と水による手洗いで十分です。マスクを着けてウィルスの侵入を完全に防ぐことはできません。

C.診断

1.PCR検査と唾液の抗原検査には問題があります。偶然に感染者からコロナウィルスを口の中に入れただけでも陽性患者として隔離されてしまいます。感染しても90%の人は発病しません。PCR検査は陽性者数を増やすだけで、発病していないのに人を病人扱いする、風評被害の元凶です。

2.PCR検査、抗原検査、抗体検査、いずれの検査もその時点での結果であり、1週間も保証されるものではありません。唯一IgG抗体のみが中和抗体として免疫力、抵抗力を持ったことになります。

3.発熱から急激に進行して数日で死亡する間質性肺炎があり、通常の胸部写真や聴診ではわかりにくい肺炎です。当院でも肺CTを行っていますが、高齢者では30%くらいの人の肺に既に何からの病変があり、間質性肺炎になりやすいと予測されます。

4.当院では20205月から抗体(IgMIgG)検査と現在は、抗原検査を行っています。犯人捜しの検査になることに反対します。感染者を拘束したり、PCR検査を拒否する人に罰金や懲役を付けることには大反対です。徹底的に抵抗します。

D.治療法

私はコロナワクチンの接種を受けません。

コロナウィルスは必ず感染すると思ってください。およそ、倦怠感、味覚障害、咳、息苦しさ、発熱の順に症状が出ます。発熱する前に受診してください。感染の可能性のある人は受診の際に病院に入る前に必ず電話をしてください。自宅待機は危険です。感染から逃げるより、感染したらどうするのかの準備の方が正しい行動です。感染者の出た病院を14日間閉鎖するのは間違いです。コロナ以外の患者さんの診療が止まってしまいます。