壊れたレコード


 昔は、音楽を聴くのに、黒いビニールプラスチックの板の上に針を載せて音を出すレコードがあった。年配の方以外は実物を見たことがないと思う。このレコード盤には溝が掘ってあって細いレールに沿って針が振動を拾いながら震える音を拡大してスピーカーから音楽を聴くことができた。 ところが、レコードを回している時に衝撃を与えると針がレールを飛び超えて隣のレールに入るようになる。その結果、レールを1周するとまた同じレールに戻って演奏を繰り返す。 子どもの頃、同じ話を繰り返してすると、壊れたレコードみたいな奴だとからかわれた。 コロナの話を聞きながら、壊れたレコードを思い出した。マスク、ワクチン、アルコールと、壊れたレコードのように同じフレーズが繰り返される。壊れたレコード盤は使えないのでお払い箱になるのだが、このコロナのレコードはもう使えないのではないだろうか。次の音楽を聴きたい。。