ストレスは成長の元

●大分合同新聞12月8日朝刊の「読者の声」欄に掲載されました●

 成長は自己が変化した結果であり、目標を定めなくても園児は自然に成長する。保育園では毎週のように教育目標を設定するらしいが、あまり必要性を感じない。
 朝礼で、ストレスは成長に必要だと話すと不思議そうな顔をされる。褒めて育てる教育とは逆と聞こえるようだ。ストレスを与えることでスポーツは体を丈夫にする。筋肉痛も疲労もない運動では鍛えられない。
 心のストレスは心を丈夫にするために必要である。もちろん過度なストレスだと人は傷つくので、適度な負荷と休息が必要なのは言うまでもない。
 還暦を迎えた私にとっても成長し続けることは喜びである。ところが、人は年を取るとストレスを避け、かたくなに自分の主張を守り、自分を変化させることができなくなる。時々、自分の生き方を意識して変化させる自身の姿を思い描くことがある。その時、園児の成長は湧き上がる生命の泉のように感じられる。