大学の地方移転推進を

●毎日新聞11月28日朝刊の「みんなの広場」欄に掲載されました●

都心の大学が環境問題などの理由から都心の周辺部に移設されている。これを、思い切って九州などの地方に分散することはできないだろうか。
 地方に国立大学があっても若者は都会志向が強く、都会に大学が集中する限り人材は偏在してしまう。人口の都市への集中が問題視されているが、遷都の話はなかなか実現しない。リニアモーターカーを建設するに至っては、ますます都市部への人口集中となるのではないだろうか。40年前には東京に進学する友人を羨ましく思ったが、還暦前になり望郷の念があっても大分に戻れる友人は少ない。今の時代、ITやテレビ電話での会議も可能であり、地方でも最先端の情報を得ることは可能である。若者が雑念を捨てて学問に集中できる環境は地方の方が有利である。地方に有名大学が移設されて、IT企業などを地方に移せば人口の偏在も改善されると思う。