日本は戦争の準備をするのか

 中国の脅威はある。戦争は双方に戦意があって起きるのではない。一方的に望めば戦争は始まる。

 中国は社会主義・共産主義の国家である。ところが、経済は社会主義でも共産主義でもない、国家にコントロールされた資本主義である。この矛盾は社会の破綻を予想させる。勿論、共産党政府はその不安をもち、政権の維持になりふりを構わない。政権の維持は国民に外敵を倒すという目的を持たせることである。日本、アメリカ、東南アジアと敵対する事が国民の理解を得る最も簡単な方法である。中国国民が親日的だったとしても、政権はそうならない。

 中国にとって日本は太平洋に簡単に出られない、海上封鎖をしている国である事は地理的に容易に理解できる。従って、中国には日本と戦争をする理由があり、日本には無い。日本政府は、集団的自衛権の拡大が必要だと考えているのだろうが、尖閣諸島を攻められた時に反撃するのだろうか。