ボアアップを組んだり、レースに出るために、
オイルポンプを外している人がいると思います。
TZMにはYECからスタータ用・オイルポンプ用のメクラ栓が出ています。
今回はソレを流用しようと思います。
ギアオイルを抜いた序でに(?)スタータモータも外してしまいます。
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コレはスペアエンジンです。
ギアオイルを最初に抜きます。
円で囲った部分にドレンボルトがあります。
ドレンを外してフィラーキャップを外すとオイルが出てきます。
粘度が高くオイルが抜けにくい場合は、
抜く前に数分間エンジンをかけて
オイルを温めてから抜くと抜けやすくなります。
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実はTZR50Rの4EU系のエンジンのオイルポンプには
数種類あります。と、言っても知ってるだけでは二種類だけですが。
その二つを見比べてみましょう。
円で囲った部分がオイルポンプになります。
この型のオイルポンプはオイルポンプに来ている
スロットルからのワイヤを引っ掛けるホルダが金属製です。
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もう一つのオイルポンプです。
こちらのポンプはワイヤのホルダが樹脂製です。
最初はこちらの型のエンジンのオイルポンプを外そうと思ったのですが、
オイルポンプを留めている二本のネジがあるのですが、
二本のネジとネジ間のピッチが違い取り付けが不可でした。
ホルダが樹脂製のオイルポンプを、ホルダが金属製のモノに流用するのは、
ボルトオンでは無理のようです。
その逆も然りです。
今回は金属製のホルダの方のエンジンにメクラ栓をします。
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オイルポンプの固定しているボルト間のピッチが違うということは、
ケース自体も違うということになりますね。
ケース自体は流用がきくかはわかりません。
今回使ったオイルポンプのメクラ栓はYECのもので、品番は
4kj-15439-07
です。
オイルポンプに付いているOリングを外し、
メクラ栓に付けてネジで固定すればオイルポンプ外しは終了です。
因みにコレはオイルポンプを外した写真です。
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次にスタータのモータなんかを外します。
ココもYEC製のTZM用のセルモータ用のメクラ栓を流用します。
因みに品番は
4kj-15168-70
です。
こちらもオイルポンプと同じように、セルに付いているOリングを付け替えて
ネジを締めてしまえば終わりです。
この後、ギアオイルを750cc入れれば終わりです。
あ、燃料は混合にしてくださいね。
自分はヤマハの青缶を40〜50:1位で入れてました。
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総括:
オイルポンプを外したから馬力が上がる!
スタータモータを外したから馬力が上がる!
と、言った事は無いですし、
シリンダのポートを削っていない人、ボアアップを組んでいない人等、
エンジンを弄ってない人で、街乗りしかしない人にはまず不要です。
給油の際にオイルを量って入れるのも面倒臭いですし、
混合給油のまま長くアイドリングをさせるとプラグに付いたオイルでカブったりもします。
でも、サーキットや峠でガンガン走る人、エンジンを弄っている人には結構お勧めです。
エンジンの圧縮を上げたり、ボアアップをするとセルは回りにくくなるor回らなくなりますし、
混合給油にするとエンジンブレーキをかけた時に起こる潤滑油不足や、
排気量増大による潤滑油不足も防げます。
個人の使い方にあわせて、オイルポンプ等を外すかどうか考えてください。
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