
目指す森林のイメージ
「生産林」に不適切な人工林の約20%を「環境林」へ誘導
今回の災害では、収穫期を迎えた人工林が増加していることや想像を絶する豪雨の影響が明らかになりました。農林水産部では、将来にわたり森林の持つ多面
的機能を発揮させるために尾根部や里山に広葉樹を植え、針葉樹との混在での森林づくりを打ち出しています。50年後のあるべき姿を見据えた営みを通じて持
続的な林業経営が可能になるように力強く進めて頂きたいと願います。
農林水産業を営む人たちの中には、基盤が弱く先祖からの土地や仕事を守りながら誇りを持って生計を立てている人が大勢います。3K職場と言われますが、その人たちを支え、県農政がリードすることにより今後の喜びや生きがいに繋がるのだと思います。
有機農業者への支援も続けていっていただきたいと願います。戦略品目である白ネギやトマトといった単一品目が今後水田の畑地化でますます広がっていくと
考えられますが、決してそれらと対峙するのではなく、耕作放棄地に草木堆肥を入れ、3年4年5年と時間はかかりますが、豊かな土壌が誕生すれば、そこには
消費者が必要としている多品目で栄養価の高い本当に美味しい野菜が育つことでしょう。
その事を通じて、有機栽培農家で研修を積み重ねた若者たちも大分県農業を支える存在になっていくことに大きな期待を寄せています。