西部方面総監 木崎俊造 様

日出生台演習場での自衛隊203ミリりゅう弾砲の実弾砲撃訓練再開、
強行に抗議するとともに、同訓練の即時中止を求める

 私たちは、日出生台演習場の周辺住民で構成する住民グループです。住民の暮らしの安心、安全を守る立場から、平和の問題に取り組んでいます。

 2008年5月に203ミリりゅう弾砲の砲弾破片が県道へ飛散した事故発生以来、2年3ヶ月中止されていた同訓練が、十分に説明を尽くされないままに、再開強行されたことに私たちは大きな不安と怒りを覚えています。
 
 8月18日、私たちは、この問題について、由布市湯布院庁舎において、西部方面特科隊1科長の水上氏、湯布院駐屯地広報室長の梅木氏より、原因と再発策に関する説明を受けました。
 説明によれば、2年前の破片飛散事故において、事故を起こした砲弾の着弾位置はいまだ不明とのことで、着弾位置さえ特定できない状態で策定されたという、今回の再発防止策で、本当に同様の事故を防ぐことができるのか、その有効性について、多いに疑問を持っています。
 また、この事故以前の過去の記録資料はすべて破棄してしまっていて、存在しないという説明は、にわかに納得できないものでした。今回のように、ひとつ間違えばたいへんな惨事を招きかねない事故が起きうることを考えた時、危機管理のあり方として大きな疑問を感じました。過去に県道が危険区域に設定された事例はないという説明も、そもそも過去の記録が残ってないとされる中でどうしてそのようなことが断言できるのか、疑問に思わざるをえません。
 私たち演習場や基地に暮らす住民は、自分たちの知らない間に危険にさらされているのではないかという不安を抱きながら日々を過ごしています。そして、2008年の破片飛散事故によって、それが杞憂ではなく、現実に起きていることが明らかになりました。
 自衛隊と住民との間で、「共存共栄」という表現が使われます。それは住民側がなにがあっても黙って我慢させられるという意味ではないと私たちは理解しています。基地や演習場が周囲に存在しても、少なくとも、私たち周辺住民の暮らしの安心、安全はしっかりと確保される。それは絶対条件であり、このことなしに、どんな共存も共栄もありえません。
 今回、重大な事故を起こした後の訓練再開であるにもかかわらず、私たち住民への説明努力を尽くさず、訓練を優先して強行した203ミリ砲の実弾砲撃訓練再開に対して、断固抗議するとともに、この訓練の即時中止を求めます。


2010年8月21日

 
     ローカルネット大分・日出生台

 

 

 

2008年5月、日出生台演習場において、自衛隊が発射した203ミリりゅう弾砲の破片が演習場内を通っている県道まで飛ぶ事故が発生。

原因は、訓練計画の作成担当者が誤って、県道を含んで危険区域を設定してしまったことだったという。

自衛隊は2年3ヶ月、同演習を中止してきたが、
日出生台演習場の地元3町に説明し、了承を得たので、2010年8月21日に同訓練を再開すると発表した。

私たちは、この件で、由布市、玖珠町に自衛隊からどのような説明をうけたのかを尋ねた。

その結果、概要のペーパーを一枚渡されただけで、
住民の生活道路である県道のどこからどこまでが危険区域とされていたのかの地図資料さえも
配布されてなかったことがあきらかになった。

私たちは、あらためて、自衛隊から直接、説明をうかがいたいと、8月17日に申し入れをし、
翌日、午後1時から由布市湯布院庁舎で自衛隊からの由布市と私たち住民への説明会が開催された。

以下、そのやりとりをテープ起こししたもの(文責はローカルネット大分・日出生台)

 

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日時:8月18日 場所:由布市湯布院庁舎 <参加者>

○由布市から足利氏

○湯布院駐屯地から 西部方面特科隊1課長 水上氏、湯布院駐屯地広報室長 梅木氏

○住民 7人

○報道はテレビ、新聞各社

 

<由布市職員>

お忙しいところ、お集りいただいてありがとうございます。7月29日、203ミリの射撃再開に向けて説明をうけたんですが、本日は詳細にご説明をお願いしたいと思います。訓練(再開)は8月21日ですから迫っておりますので、ひとつよろしくお願いします。

<西部方面特科隊1課長>

この射撃再開にあたりまして、先般、方面総監部の方から、3月の8日に説明をしておりまして、???もしておりますけれども、その中で一部、浦田さんの方から危険区域の詳細な位置を教えてほしいとのことでしたので、そこの部分を本日説明にあがりました。  これは8月21日に報道の方に説明するために地図を持って来たが、これは撮影等がなければここでお示ししたいんですが、よろしいですか。要するに全部のマスコミ二公平、公正ということでやりたいと思うんですが。以後、カメラ等がなくなれば、ここで今日、お持ちしていますチャートをお見せしたいと思うんですが。

<住民>

それは今の予定では8月21日に見せると。それは演習を再開するその日のことですよね。それではちょっと遅いんでは。本来、それを示した上で、初めて安全かどうかが判断できるということ。そのあたりが私たち住民として非常に不安に思っているので、ぜひ演習より前に、今日この場がありますので、今日は各社がそろってますので、ぜひ今日、この場で出していただきたい。

<西部方面特科隊1課長>

いずれにしても8月21日に出すやつですので。まあ、今日、来られてないマスコミの方もあるのかなあと思うんですが…。

<住民>

何回出してもいいんでしょ。1回しか出せないとかあるんですか?

<西部方面特科隊1課長>

いやそんなあれではありませんので。それでは、細部はうちの担当の広報室長の方から説明をさせます。できるだけあまりアップで撮っていただきたくないんですが、よろしいですか。当日、出すやつよりもちょっと大きく、チャート化して持って来ています。持って帰らせていただきます。

 

これまでの演習実施状況

 

 

<湯布院駐屯地広報室長>  

まずこの図については演習場の地図を用いて示しています。この茶色い部分の内側が日出生台演習場。この黒い線。太ワクの線は平成20年5月、事案が発生した時の危険区域を示したもの。この赤い点は、これが破片が落達した地点。見てわかるとおり、この危険区域の中に県道が含まれている。  この外側の黒枠は弾着区域。さらにこの赤いワクは弾着、タマを落とす区域と定められている。このときに、この中の1発のうちの破片がこちらに落達した。こういうふうに、危険区域が一部県道を含んでいたということです。

<西部方面特科隊1課長>

これについては、本当にたまたま、たまたま未熟なものが作ったものですから、たまたま(県道が)入っていました。日頃は当然ここをのけて、こういうふうな形で撃っております。ここの道路を外した、こういう形でこの線はなってます。

<住民>

この線が危険区域の範囲ですか?

<西部方面特科隊1課長>

はい、本来は。県道をのけたものです。たまたまこれを作った時は未熟なものがやったためです。1回だけです。

<住民>

スミマセン。危険区域はじゃあ、ここから始まっているんですね。

<西部方面特科隊1課長>

そうです。

<住民>

あの、これ新聞報道なんですが、こういう危険区域になりますね。

<湯布院駐屯地広報室長>

これは演習場です。こちらが危険区域です。

<住民>

今、「本来は県道が入らない区域」だという説明でしたが、ということは、弾着地域も(本来はこれとは)違うということですか。

<湯布院駐屯地広報室長>

そうです。それはもうひとつのペーパーで準備してあります。 (もう一枚の地図を開く)

 

新しく作った計画

 

これが新しく改正されたものです。危険区域。見てわかると思いますが、この県道を含まないように設定して作成しました。なおかつ、さきほどありました、弾着地。赤い部分も狭く設定しました。

<住民>

ちょっとまって。これとこれは縮尺は一緒ですか?

<湯布院駐屯地広報室長>

一緒です。また、なお、この危険区域。この端からこの線までの間も従来よりも広く設定しました。

<住民>

この幅はどのぐらいですか?

<西部方面特科隊1課長>

約200ないし300メートルぐらい。

<住民>

ここに書いてあるんだから、200メーターなら200メーター。230メーターなら230メーターとわかるでしょ。200ないし300メーターなんていう、そんな100メーターも広がるなんてことはないでしょう。そんな設定をするの?

<西部方面特科隊1課長>

こちらから取って1300(メートル)です。

<住民> この幅は?

<湯布院駐屯地広報室長>

そこはちょっと正確な数字はありませんけども、約200ないし300メートルぐらい。

<住民>

そんな、200から300なんて不正確な。

<住民>

スミマセン。比較の意味で、そちら(前の地図)もこちらに並べて同時に広げていただけないでしょうか。

これまでの演習実施状況新しく作った計画

<西部方面特科隊1課長>

だから、だいぶ小さくしたということです。

<住民>

小さくしたのはわかります。だから、小さくしたから、何メーターですかと聞いているんです。

<西部方面特科隊1課長>

そこについては、ちょっと。

<住民>

これは、こっちは?これもわからない?

<西部方面特科隊1課長>

わかりません。

<湯布院駐屯地広報室長>

それもまた、21日のときには細部について説明するようにいたします。

<住民>

前の(図の)時に、向こうに射撃目標ってありましたね。こちらにも射撃目標ってありますね。同じように射撃目標なんだけど、着弾区域が向こうに比べてここまで狭くしていると。前回の時も射撃目標が一緒なんであれば、そこを狙って撃っているわけですね。

<西部方面特科隊1課長>

そうですね。射撃目標を1個だけ作ってありますが、この場所に、射撃目標を何ヶ所か作ります。

<湯布院駐屯地広報室長>

1ヶ所だけではありません。数カ所。

<住民>

ちょっと待ってね。着弾地域をなんでこんな狭くなるの?

<西部方面特科隊1課長>

今まではここ(危険区域の端)から1000メーターということでやっていたんですけれども。

<住民>

それは1000メーター少ないから、距離をつくるために狭くしたとそういう ことですか。

<西部方面特科隊1課長>

はい。

<住民>

何の意味もないじゃないですか。別に1000メーターあろうがなかろうが、 着弾区域の中にきちっと入るような設定で撃てるはずですから。

<湯布院駐屯地広報室長>

まあ、これまでは1000メーターでありましたけれども、なおかつこれを広 く1300メーターまで広く取りましたので、それで、この中に必ずタマが落 ちるようになりますので。

<住民>

着弾目標は変わらないんでしょ?

<湯布院駐屯地広報室長>

目標は変わりませんけれどもご覧の通り、狭くなっていますので、これより外に撃つことはありませんので。

<西部方面特科隊1課長>

目標がひょっとするとこのへんの、ぎりぎりの目標を撃ったのかもしれません。どこを撃ったのかというのはわかりません。

<住民>

この中にこういうの(着弾目標)がいくつかあるということですか?

<西部方面特科隊1課長> はい。

<住民>

県道がこちらですね。(一方)こちらには県道はないですね。人家もないですね。これをこうすること(県道から離れた方向に全体を移動すること)はできないの?全体を。

<湯布院駐屯地広報室長>

全体をすることはできません。日出生台演習場の規定で、この黒枠が弾着区域と決まっております。

<住民>

放牧地の問題等が入っているから?それとも自衛隊の都合ですか?どちらですか?

<西部方面特科隊1課長>

えーと、これはちょっとわかりません。

<湯布院駐屯地広報室長>

なおかつ203ミリについてはこの赤ワクになってます。

<住民>

ちょっと説明にきたのに、「わかりません」では説明にならないでしょう。

<西部方面特科隊1課長>

ちょっと確認いたします。これは、どうなんですかね?演習場の弾着地域のこの形というのは?(と隣の由布市職員の顔を見るが) <由布市職員>  私はわかりません。

<西部方面特科隊1課長>

これはちょっと方面の方に確認いたします。

<住民>

それは説明責任。

<西部方面特科隊1課長>

まあ、今日は射撃についての説明で。

<住民> これが着弾地域になるんですね?

<西部方面特科隊1課長>

弾着地域。

<住民>

この中にタマが落ちるということになるんですね。

<湯布院駐屯地広報室長> はい。

<住民>

射撃目標というのは赤ワクですか?それともこの旗なんですか?

<西部方面特科隊1課長> 旗です。

<住民>

旗はこの中にいくつかある?

<西部方面特科隊1課長>

旗は何個も立っています。射撃目標として立てる範囲です。

<住民>

私が質問している主旨は、この前は広く弾着区域をしたから、

<湯布院駐屯地広報室長>

射撃目標区域ですね

<住民>

そうしたから、狭くして、こちらの県道との距離を取ろうとしたんだろうと思うんですけども、それはより正確に撃たなければならないと。技量があがればということになるんだろうけど、(その後203ミリの)演習をしてないんだから、上がるはずないじゃないか。どこか別のところに行って演習してきたの?

<西部方面特科隊1課長>

はい。東富士演習場でしております。

<住民>

ずーっとしてきたの? それで隊員は変わってないの?新入隊員は替わってないの?

<湯布院駐屯地広報室長>

若干、入れ替わりはあります。

<住民>

入れ替わりがあるということはいつも部隊の(練度の)維持ができるとは限らないじゃないか。

<湯布院駐屯地広報室長>

射撃を伴わない訓練は部隊の方でもやっています。

<住民>

伴わない訓練をやったとしても、そんなのはたぶん手順を踏むだけの話であって、本物の鉄砲のタマを撃つ、大砲のタマを撃つ、本物の火薬を扱うというのは全然緊張感もなにも違うんじゃないか。だから、練度はいつも一緒じゃないというでしょう、新入隊員が入って来たら。これで、ここを狭くしても安全になりましたということは言えないんじゃないですかと私は言いたいんです。だから、私は、この全体をずらして、県道との幅を取ったらどうですかということを言っている。なぜそうしないんですかということを聞いているんです。

<西部方面特科隊1課長>

これは演習場の弾着地域の問題ですので。

<住民>

だから、弾着地域が、放牧している人たちがいるから、そういう人たちの協定かなにかがあって、こちらにしてくださいということになったのか、それとも自衛隊の皆さん方のご都合でこうなったのか。そういうことをお聞きしたいんです。

<西部方面特科隊1課長>

わかりました。これにつきましては、長い演習場の協定だと思いますので、ちょっと私ではお答えできませんので、確認してまたお答えさせていただきます。

<住民>

説明にきたんだから、ちゃんと説明してもらわないと。私たち素人から見れば・・・。

<住民>

スミマセン。いくつか203ミリの演習について基本的なことがわからないので、教えてほしいんですが。203ミリりゅう弾砲は今、ここから着弾地までの射程は今、何キロでやっているんですか?

<西部方面特科隊1課長>

約5キロです。

<住民>

203ミリ砲自体の最大射程はなんキロになっているんですか?

<湯布院駐屯地広報室長 梅木>

性能上の問題なのでわかりません。

<住民>

データは公表されてますよ。

<住民>

通常弾で24キロ、噴進弾で30キロぐらいではないですか。これはインターネット上なんですけれども、これは間違いないですか?

<西部方面特科隊1課長>

そこまでご存知なんでしたら、、、どうぞ。

<住民>

いいですか?その数字で。通常弾で24キロという数字でよろしいですか?

<西部方面特科隊1課長> ・・・

<住民> それを日出生台では5キロで撃っているということですね?

<西部方面特科隊1課長> ・・・

<住民>

で、ここ(発射地点)の部分なんですが、今日、ボク、この地図を見て驚いたんですけれども、これは演習の発射地点から即、(着弾地まで)危険地域に入るわけですね?

<西部方面特科隊1課長> そうですね。

<住民>

はい。で、203ミリ砲っていうのは、「県道越え」で撃つことがありますね。

<西部方面特科隊1課長>

はい。

<住民>

再開しようとする203ミリの訓練は、「県道越え」も含めて再開されようと していると?

<西部方面特科隊1課長>

いえ、してません。

<住民>

「県道越え」は再開しない?

<西部方面特科隊1課長>

はい。

<住民>

そうなんですか?

<西部方面特科隊1課長> ・・・

<住民>

県道超えについては今後もまだ再開しないと?

<西部方面特科隊1課長>

スミマセン、口が・・・・・。今回の21日は県道越えは実施いたしません。

<住民>

21日はやらないけれども、その後は?

<西部方面特科隊1課長>

また、これは方面の方と確認いたします。

<湯布院駐屯地広報室長> まだ決定しておりません。

<住民>

決定していない。どう決定するのかわかりませんが、いずれにしても、「県道越え」。この(地図にある砲座の)位置は「県道越え」ではないんですね?

<西部方面特科隊1課長>

違います。

<住民>

はい。「県道越え」でやる場合も、その県道を含めて危険地域に入るということなんですね?

<西部方面特科隊1課長> ・・・

<住民>

「県道越え」でやる場合は、この危険地域がさらに長くなりますね。

<住民>

そうすると、一般車両が通行する県道が、危険地域に入った状況で、県道越え演習が行われる。行われてきたと、今までも。ということになるんですか?

<西部方面特科隊1課長> ・・・

<住民>

いや、それはなるんでしょ?これで言えば。

<西部方面特科隊1課長>

安全を講じて、一般車両、人員とかが通らない、通過していない時間帯を見て、射撃しています。

<住民>

しかし、今回の措置は、ここ(県道)を通らなければいいとかいう話ではなくて、ここ(県道)そのものが危険地域に入らないようにということで、こういう(変更の)措置をとったわけですよね。ですから、県道が、(一般車両、人員が)通る、通らないではなくて、そこ(危険地域)に入ること自体が非常に大きな問題ではないかということを今、この図を見て非常に思ったんですけども。

<西部方面特科隊1課長>

・・・。そこの点については、また21日までに回答できるように準備いたします。はい。 <住民> では、今回の破片が飛び出たという事故において、ここが落達箇所ということですが、着弾した場所自体はどこなんでしょうか?

<西部方面特科隊1課長>

それが、残っておりません。どれを撃ったかというのはありませんけれども、おそらく、こちらの端っこの方に目標を設定していたんじゃないかと思われます。

<住民>

それは、わからないという?

<西部方面特科隊1課長>

わかりません。スミマセン。残っておりません、資料が。

<住民>

調べたけれどもどこに着弾したかはわからないと。

<湯布院駐屯地広報室長> そうです。同時に数門発射しておりますので、どんなタマというのは。

<住民> 当日の記事を読みますと、84発この日、おこなって内、1発の着弾目標地点の設定が誤っていたということで新聞記事がなっているんですが、そうすると、危険区域に県道を含んだ形になっていたというのは、この1発に限らず、複数の?

<西部方面特科隊1課長>

そうです。

<住民>

この日、ぜんぶ?

<西部方面特科隊1課長>

たまたまそのとき、それを作った担当者が県道を見過ごして、県道を入れちゃいましたので…

<住民>

そうすると、この84発すべてが、県道を(危険区域に)含んで演習が行われていたと。

<西部方面特科隊1課長>

そうです。

<住民>

あ、そうなんですか。 ちなみに、この日の84発以外の、前の訓練において、ここ(県道)が含まれていたということは?

<西部方面特科隊1課長>

ありません。

<住民>

ないんですか。なんでこの日に限ってそれが起きたんですか?

<西部方面特科隊1課長>

それを作った担当者が、本当に来たばかり、初めてのものがやっていたようです。事故調査を確認しますと。

<湯布院駐屯地広報室長>

3月に転入してきた隊員がおりまして。

<住民>

ええ、まあ、移動でそういうことって今までもありえたと思うんですが、そのときに、新しく来た人が、そういうような過ちをしないための措置というのはこれまではなかったんですか?

<西部方面特科隊1課長>

これまでもずっとそういう新着任した人たちがやっております。

<住民>

にも関わらず、今回、これが発生したのはどういう理由だったんでしょう。

<湯布院駐屯地広報室長>

もうただ単に、欠落というか見落とし、チェックできなかったということですね。

<住民>

それは2重のチェック。その人が見落としても誰かが再度チェックするようなそういうシステムにはなってなかった。

<西部方面特科隊1課長>

なってました。なってましたので、その処分等については、作った人、それを見過ごした人等についてもそれなりの処分を与えています。

<住民>

なっていたにも関わらず、そのダブルチェックというか、チェックができてなかったと。

<西部方面特科隊1課長>

そうですね。ということで、今後に関しては、スリーチェック、フォーチェック、いっぱいチェックをやるようにしております。ま、これについては21日に。その安全かどうかについてはまたご説明を申し上げます。

<住民>

すいません。スゴい素朴な質問なんですけれども、ずーっとたとえばこういう形でもって、作ってくる。ところがたまたまその時は向こうの県道を含んでしまったとこういうことなんですが、では前の図面とかいうのは引き継がれないんですかね。作る時に。

<西部方面特科隊1課長>

まあ、引き継ぎますよね。そこはまあ過去のことで、私たちもその後できましたので、ちょととわからないんですけども。

<住民>

ちょっと不思議ですね。

<西部方面特科隊1課長>

(小声で)そろそろ、、、(←開始後23分時点)

<住民> 今のちょっと聞き取りにくかったんですが、引き継ぐってことは、これ(図面)もまったくオリジナルにやったんではなくて、ある程度引き継がれた図面なんですよね。というふうに受け取っていいんですよね。その3月に見えたまったく慣れてない方が、この白地図の上で何の資料もなしにこれを引いた、と はちょっと考えにくいですよね。

<西部方面特科隊1課長>

・・・

<住民>

だから、以前あるこの危険地域の図面をある程度参考にした。でしょ? そしたら、その前の図面。

<西部方面特科隊1課長>

前の図面はもう残って…もう破棄…残っておりません。この以前のものは。

<住民>

なぜ?これが残ってて…

<西部方面特科隊1課長>

いや、これは今回用に作ったんです。今回これは、21日に説明するためにつくったチャートです。4年(?)前のやつではありません。こういうことだっただろうと…。

<住民>

4年前はなかったということですか?

<西部方面特科隊1課長> ・・・。過去の資料が残っておりません。

<住民> 演習をやるときにそういう記録というのは残らない、残さないんですか?

<西部方面特科隊1課長> ・・・

<住民>

残さなかったら参考資料にして下敷きにしてやることもできないから、全く残らないというのはちょっと…。私たちでも残すがなあということがあるんですが。

<住民>

過去のが残ってないとすると、これは何で作ったんですか?

<西部方面特科隊1課長>

これはもう?????でつくりました。過去の資料といったら、ないと言ったら、言い方が失敗したかもしれませんが、

<住民>

それを作るのに資料はあるんでしょう?ない、ないなんて言ってるけれども。 なぜないんですか。

<住民>

過去の資料がもし破棄してないんだとしたら、これ以前に同様に県道が含まれた事故があったかなかったかもわからないから、(過去に同様の事故が)ないとは言い切れないんじゃないですか。そういう記録がないという話になれば。 記録があるからこそ…。

<西部方面特科隊1課長>

聞き取り調査をずっとやりまして、そういうのはないということで、

<住民>

ないのにあれ(図面)ができたのはどうやって作ったんんですか?

<住民>

そうなると、(破片の)落達箇所があそこだから、ぎりぎりあそこに(危険区域の端の)線を引いたというふうに私たちは受け取りますよ

<西部方面特科隊1課長>

いえいえ、とんでもないです。

<住民>

そういう資料はあるんですか?

<住民>

そういうことを隠す必要もなにもないじゃないですか。

<西部方面特科隊1課長>

隠しておりません。

<住民>

普通、考えられないですよ。訓練計画を作ってやるわけだから、訓練をやったら、どういう内容であったかというのが全部残るはずでしょう。全然、防衛省には報告をしないわけ?

<住民>

せっかくこうやって、私たちの申し入れに対して説明に来ていただいているから、私たちとしても21日にもうやるって直前に(説明を)言われても、不安は消えないんで、できるだけ明かせる情報を。せっかく来ていただいたのを実りあるものにするために、あるとかないとかいう話ではなくて、わかる範囲 を。

<西部方面特科隊1課長>

ですから、わかる範囲のことを誠実に答えているつもりなんですけれども、スミマセン。

<住民>

だから、あれは何を見てつくったんですか?

<湯布院駐屯地広報室長>

この図自体は射撃の前にはこういう図を作成するんですけれども、

<住民>

事故が起きた時の図は何を見てつくったんですか? 何も資料がなければ書けないじゃないですか。

<湯布院駐屯地広報室長>

これは事案発生の時のものですので。

<住民> 4年前?

<湯布院駐屯地広報室長>

いえ、2020年。5月ですね。

<住民> 資料はあったんでしょ?資料がないんじゃなくて、あるんじゃない。

<西部方面特科隊1課長>

これ以前のものがちょっとないということです。

<住民>

それを作ったのは資料から作ったんでしょ。資料がなければ作れないでしょ。宙で書くの?

<住民> 記録がなければ書けないはずでしょ。

<西部方面特科隊1課長>

スミマセン。それについては、ちょっと、言われていることがわかりましたので、このチャートを作った本人でもなんでもないので。

<住民>

そんなことまで隠して、国家機密でも何でもないでしょ。資料があるかないかなんて自衛隊の恥でも何でもないじゃないですか。なんでそんなことを隠すの?

<西部方面特科隊1課長>

いえ、隠しておりません。

<住民>

広報担当としてけしからんじゃないの。何のために広報しているの。ぜんぜん広報になっていないよ。不信感が募るだけよ。

<住民>

危険区域をどのように設定したかというのは、記録をだいたい取るものなんですか?

<西部方面特科隊1課長>

そうですね。

<住民>

で、これ以降はあるけれども、この事故以前はないと。

<西部方面特科隊1課長>

ちょっと見当たりません。

<住民>

この事故以降はあると。

<西部方面特科隊1課長>

あります。

<住民>

全部?記録は取るようにしてあると。なぜこれより前は破棄することにしちゃったんですか?

<西部方面特科隊1課長>

スミマセン。そこについては申しわけありません。

<住民>

どうみてもそれでは不自然じゃないですか。

<西部方面特科隊1課長>

それについてもまた確認してお返事いたします。 じゃあ、このへんでよろしいでしょうか。(←30分経過するところ)

<住民>

前回、あそこに破片が落ちて、それが距離的に着弾区域から1、2キロ。1キロ以上飛んだと。

<西部方面特科隊1課長>&

<湯布院駐屯地広報室長>

いえ、900…。

<住民> いえ、1キロ以上飛んだって記事で自衛隊が言っている。

<住民>

それで県道までの距離をこれまでの1,2キロを1、3キロにしたから大丈夫だって言っているわけですね。ところがね、何年前か、杉林(?)に撃ち込んだことがあったよね。弾を。全くど外れに。そういう事故がおきてるんでしょ。知らん?

<湯布院駐屯地広報室長>

そうとう前の話ですね。昭和、、、

<住民> いや、そうじゃない。まだ10年もなってない。

<湯布院駐屯地広報室長>

それは違う弾ですよね。

<住民>

違うタマだったけど。そういうことはあるわけ。1、3キロやったら絶対に安全とは言え ないでしょう。

<西部方面特科隊1課長>

そのためにこれはもう21日に公開させていただきますけれども、大砲の方にも砲身が上に上がり過ぎずとか、ふれないとか、安全杭を立てまして、ここのワクを絶対に出ないというふうにしています。これは21日にぜひ来られてください。

<住民>

絶対安全なんですか?

<西部方面特科隊1課長>

はい。

<住民>

絶対なんてあるやろうか

<住民>

角度とか方向とかだけの問題ではなくて、数学の問題もあるでしょう。タマが何キロしか飛ばないと言っていても、7キロ飛ぶ時もあれば10キロ飛ぶ時もあるんだから。

<西部方面特科隊1課長>

だから21日の時に細部にわたって…

<住民>

報道陣の目に入れて、写真にすればいいような安全策しか考えていなかったら、そういう問題が出て来た時に、また事故がおきるじゃないの。

<西部方面特科隊1課長>

事故がおきないようにしっかりと…

<住民>

事故が起きないようにするためには私がいったようなことをしなければいけないでしょう。皆さん方素人じゃないんだから。大砲を撃つ時には、どのくらい飛ばすかによって、装薬の量が決まってくるんだから。 こっちに向けるかどうかも大事なことだけれども。そういうことをきちんと監視をして、上司が尉官の人が、きちっと防衛大学をでている人が。そのために隊長がおるんでしょうが。そういうことが21日に説明できないと私たちは心配なんです。もう一つ、どうして区域をこちら(県道と反対側)に移すことができないのかということも教えてください。

<西部方面特科隊1課長>

はい、わかりました。

<住民>

21日に再開する日に出す資料ということでしたが、本来、このような資料を事前に地元住民に渡してほしい。21日ぎりぎりにやるのは不誠実。本当に住民のことを考えるなら、なぜもっと早くからマスコミも含めて、この資料を準備して説明しないのか。

<西部方面特科隊1課長>

それについては、報道の一本化ということでやっていますので。もう、今日の説明はこれで終わらせてください。

<住民>

あなたたちは大砲を撃っているという感覚がないのでは。人の命を奪う。

<西部方面特科隊1課長>

いえ、とんでもございません。

<住民>

あったら、きちんと地元の人たちに説明する、時間的なものも含めて、やるべきでは。なんで急ぐのか?

<西部方面特科隊1課長>

30分ということできいてましたので。

<住民>

人の命を奪う大砲を撃っている。そして事故も起きている。ぜったいあっちゃならない。でしょ。自衛隊の訓練としてあってはならないことが起きている。そういうことはもうありませんよというなら、地元の人たちや住民に説明しなければならない。人の命がかかっている。県民も含めて。

<住民>

そもそも203ミリりゅう弾砲というのはどのぐらいの殺傷能力があるんですか

<西部方面特科隊1課長>

それはそうです…

<住民>

どれぐらいの殺傷能力があるのかという問題もあるし、まあ、前の地図から言っても危険区域は、こちら側のここは削られているかもしれないけれども、こちら側は伸びているじゃないですか。殺傷能力、威力というのは、どのぐらいあるものなんですか?

<西部方面特科隊1課長>

今日のところは、これについて説明申し上げましたので、また事後、いろいろありましたら、またお願いします。

<住民>

21日に説明してくださるということなんですけれども、しかし、再開を前提に説明されても。まず訓練は止めた上であらためて説明するならわかりますが、とにかくやるんだということが先にあって、、、

<西部方面特科隊1課長>

(遮って)いえ、そんなことはありません。

<住民>

説明するのでおかしいんじゃないですか。疑問が僕らはまだまだ今日たくさん残ったわけですので。

<住民> 疑問も不信感もありますよ。

<西部方面特科隊1課長>

心配せんでください。いずれにしても21日にまた出しますので、よろしくお願いします。

<住民>

民家から500メートルしか離れていないという事故だったんですね。

【西部方面特科隊1課長 水上氏、チャートを片付け始める】

もう少し住民の生活を重大に考えてほしい。自衛隊の中でも決められたことをどうしてもやらなければいけないというのは立場上わかるんですが、それで… <住民> (帰り支度よりも、話をきちんと)聞いたらどうですか。

<住民>

せめて21日、21日というが、せめて明日あさって、明々後日の間にもこういう会議を開いて、答える努力をするべきではないですか。今日、答えられなかったじゃないですか。だったら、21日ではなくて、もっと早い段階で答える努力すべきではないですか。 <西部方面特科隊1課長 水上> わかりました。それは持ち帰ります。

<住民>

持ち帰るのはわかるんですが、そのうちどれだけ約束を守ってくれるんですか?

<湯布院駐屯地広報室長> ・・・検討させてください。

<住民>

21日の説明会はどういうかたちで行われるんですか?

<西部方面特科隊1課長>

陣地のところに大砲が置いてあるので、大砲のそばで説明等。

<住民> どなたを対象に?

<湯布院駐屯地広報室長>

要望依頼があれば?

<住民> 私たちも大丈夫ですか?

<西部方面特科隊1課長>

はい。

<住民> 今のところどなたを対象にしてますか?

<湯布院駐屯地広報室長>

基本的に「公開」という形はとってはいませんので…

<住民>

ご案内をどこかに出しているとか?

<西部方面特科隊1課長>

それはありません。こちらから案内することはありません。

<住民>

どこにも案内はしてなくて21日に誰が来るんですか?

<住民>

それは最初の説明と違うじゃないですか。21日に今の地図も含めたものを(マスコミ各社に公平に)きちんと説明するから今日は出さないというのが最初のスタンスやったんじゃないですか。

<西部方面特科隊1課長>

いえ、21日に来られた方にはみんな見せるんです。

<住民>

演習場で。発射地点で見せると。

<住民>

誰が来るんですか。

<住民>

公表してない?

<西部方面特科隊1課長>

公表しています。 NHKさんは聞いてます?

<NHK関係者>

うちは問い合わせたからそうなっただけで、積極的に公表を受けたわけではないですよ。

<住民>

どこにも公表してなくて誰がくるんですか?

<住民>

どこに呼びかけてるんですか?どこにもしていないでしょ。誰も来ないよ。

<湯布院駐屯地広報室長>

呼びかけについては県政記者クラブの方に、報道関係にはお知らせしています。

<報道関係者>

それだったら、何も名前も書かずに入れるってことですか?普通はたぶん自衛隊さんから名前の申請をうけて、誰が入ってくるかを確認しますよね。誰が入っていってもいいんですか?ふつう、名前を書かせるでしょ?それ入れてますか?

<西部方面特科隊1課長>

いや、依頼があれば…。

<報道関係者> 普通は署名を書かせるでしょう?それ入れてますか?

<報道関係者>

記者クラブにはなにもされてないですよ、。全く。

<湯布院駐屯地広報室長>

いや8月3日にお知らせしています。うち(湯布院駐屯地広報)からじゃないですよ。西部方面総監部。

<報道関係者>

それは「再開します」というお知らせで、「公開します」ではないでしょう。

<報道関係者> さっきと話がちがうじゃないですか。

<住民>

説明をされるわけですよね、21日に。どこで誰に向けて説明するんですか。

<西部方面特科隊1課長>

最初の文面については、広報室長とあれで。現地では大砲のある場所の陣地で。ちょっと高いところで、774高地というところがあるんです。そこから射撃のタマが落ちて、撃っている状況を見れるところと2ヶ所で…。 <住民> 撃っているところを公表するということでしょ。

<西部方面特科隊1課長>

そうです。

<住民>

撃つということが前提じゃないですか。それは。

<西部方面特科隊1課長>

いや撃つ前に…。

<住民>

だから、その前にいつ時間を取って説明してくれるんですか? さっきの地図も含めて。

<西部方面特科隊1課長>

だから撃つ前にです。撃つ前に。

<住民>

撃つ前というのは、準備しているのを目の前にして、今からこういう状況で撃ちますよというのを説明されるということですか?

<西部方面特科隊1課長>

そうですね。

<報道関係者>

問い合わせをしたら、説明を受ける時間て12時半から3時ぐらいということで、開始は7時からか、8時からで、そうしたら、結局、撃った後の説明ということにならないですか?

<西部方面特科隊1課長>

・・・。スミマセン。そのへんのことについてはそれは後で、またお答えさせていただきますので。

<住民>

ちょっと、それはけっこう、重要な問題で。

<住民>

21日、どのような方法で説明を聞けるんですか?

<西部方面特科隊1課長>

21日については後でまた広報を通じてやらせていただきます。

<住民>

じゃあ、回答いただけますね?ローカルネットに。

<住民>

それで、今、スゴいたくさんの疑問が今日の話の中で出て来たと思うんですね。それをそのままにしておいて、演習は再開しますよというのはないと思うんです。まずは演習を停めた上で、演習は再開を延期した上で、説明をするというのが筋ではないですか。今日、たくさんの疑問が今でてきましたので。

<西部方面特科隊1課長>

まあ、ちょっと持ち帰らせてください。行こ

(湯布院駐屯地広報室長の梅木氏に向かって)

わかりました。どうもすみません。


今回の自衛隊の説明によって以下のことが明らかになった。

・自衛隊説明によれば、2年前の破片飛散事故において、事故を起こした砲弾が、どこに着弾したはいまだ不明であり、それがわからないままに、今回の危険区域を若干せばめた措置がそれで本当に有効なのか、事故再発を防げるかどうかはなはだ疑問であると考えざるをえない。

・自衛隊説明によれば、今回と同様に県道が危険区域に含まれた事例は過去にはないとしているが、この事故以前の過去の記録資料は破棄してしまっており、存在しないという。この説明自体不自然きわまりないが、もしそうだとすると、事後にそれ以前の同様の事故の証拠を隠滅した可能性もあり、過去に同様の事例はないという説明も疑問を持たざるをえない。

・自衛隊説明によれば、「危険区域」は、砲座のある位置から着弾地周辺まで切れることなく設定されている。ところで、日出生台演習場ではおそらく日本で唯一、県道越えの実弾砲撃演習が203ミリりゅう弾砲を使って行われており、自衛隊説明では、その際、砲座からわずか100メートル前方にある県道も危険区域に入ることになる。これまで自衛隊は、安全を確認し、一般車両や人の通行がないことを確認し、その間隙をぬって砲撃をしてきたというが、「危険区域」がそのようなかたちで運用されることは本来許されてない可能性が高い。あらためて、浮上した問題だ。

 

<疑問点>

今回の自衛隊説明で示された図によれば、飛散した破片の一部が発見された地点は、危険区域の範囲のぎりぎりの際だったとされている。しかし、この設定した危険区域のほとんどぎりぎり、境界線上に落ちたというのは、不自然な感じがあり、本当にこのときに設定されていた危険区域はこの図で示されたとおりだったのかという疑問がわく。実際には、当時、設定されたいた実際の危険区域は、図で示されたよりも広かった(あるいは狭かった)状態で演習が行われており、なんらかの理由によって、今回図で示した説明では破片の発見された地点にあわせて、それを含む形のぎりぎりに危険区域に設定したと説明したということはありえないか。

 

 

 

参照 陸上自衛隊演習場等の使用及び管理に関する達

 

 

また、上記の8月18日の説明会において、自衛隊担当者は説明に窮する度に、それについては21日にきちんと説明するからと釈明した。21日の説明会は、依頼があれば誰でも入れる、私たちも入れるという話だったが、結局その日の夕方には「代表1人に限る」と連絡があり、さらに翌日は「マスコミのみに限る」と、結局、上記の約束はどこかへ消えてしまった。上記の説明中、何度も「21日に答える」と回答した部分についてもうやむやになったまま。西部方面総監に問い合わせると、「窓口を一本化したいので、これからは質問については由布市を通じて出してほしい。回答も由布市を通じて行う」と直では答えないとの返事だった。

そして、21日、203ミリりゅう弾砲の訓練再開だけは予定通りやるのだという。

これで、私たち住民の暮らしの安心、安全は本当に守られるの?

地域住民の暮らしの安心、安全を奪っておいて、どんな国の平和もありえない。

私たちは、住民の暮らしの安心と安全を守る立場から、このようなかたちで強行される訓練再開に断固として反対せざるをえない