晴れたのに突風のフェス

第21回(2015年)飯田高原ブルーグラスフェス報告記


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土曜の午後は、九州に台風が接近していました。
フェスの頃には直撃かもしれないと、この一週間近くは気が気ではありませんでした。
ところが台風の速度が遅く、土曜日の天気予報は晴れ。これは大丈夫だろう。
そう思って、土曜の午後1時半に会場に到着するとスタッフはまだ数人しか来ていません。
しかし大した準備作業もありません。受付をセッティングして、芝生に椅子を出して観客席を作れば、ほぼ作業は終わり。
スタッフも少しずつ集まり、来場者もちらほらと。今年は楽しくスタート出来そうです。

しかし実行委員長の山本先生が今回は諸事情により欠席ということで
メンバーとして出演するはずの2バンドがキャンセルとなってしまいました。
健康面に少し配慮して今年は欠席ということでしたが、来年は復活してフェスで元気な歌声を聞かせてくれることでしょう。

午後3時過ぎに受付を開始しました。既にかなりの方が来場されています。
会場のあちこちでは恒例となったジャムの輪が出来て賑やかな音が響き渡り、
いよいよフェス開催だという気持ちが湧き上がってきます。
4時前には音響のテイクファイブさんの方も準備完了。

そして午後4時に定刻通りのスタートとなりました。

我がログキャビン・ボーイズは、ゴールデンタイムの午後9時前の出演枠をもらっていたのですが、
台風の襲来に備えて職場待機となったGOちゃんが来られなくなり、早めに出演させてもらいました。
演奏の出来は、いつものとおりとしか言えません。
毎年フェスの前週の土曜には地元の祇園祭があり、私とドブロの阿部ちゃんは、
1ヶ月前からそちらの方の準備があり、またギターの国ちゃんは福岡勤務です。
なかなか全員揃っての練習もままなりません。悩みのタネですね~。

ところで、今年も色んなタイプのバンドが出演して、なかなか盛り上がったのではないでしょうか。

始まりは天気も良く、最高の雰囲気でプログラムも進んでいたのですが、夜になるにつれて
風が段々と強くなってきました。
ステージの出演者も楽譜や帽子が飛ばされて、
スピーカーからも風の音が入っきててかなり厳しい状況になってきました。

そして気がつけば、受付のテントまで風で飛ばされそうなすごい風になり、
テントサイトのタープやテントも風で煽られて倒れそうになるという大事態に・・・

それでもプログラムは順調に進みます。ステージで演奏する皆さんも強者揃いです。
風なんぞなんのその、淡々と演奏を続けていきます。

さて夜8時台のゴールデンタイム。出演予定のオットリーズの皆さんがまだ到着していません。
これは困りました。とにかく出演の順番を繰り上げてプログラムを進めます。

9時を過ぎても到着しませんし、このままでは来てもらっても土曜の部は終了ということにもなりかねません。
どうしようかと相談しているところに、到着しました。

バタバタと準備をしてもらって、最後のリバティーの前にオットリーズに演奏してもらいました。

そして午後10時過ぎに無事に終演となりました。

プログラムは無事終了。例年ならキャンプサイトのあちこちにジャムの輪が出来るはずです・・が
ものすごい風になりました。倒れてしまったテントもあるようです。
急遽テントはすべて撤収してもらってレストランとロビーを開放し、室内で自由に宿泊してもらうことにしました。

室内でキャンプ用のテーブルを広げて宴会するグループや、建物の陰で風を避けながらジャムをするグループ。
レストランのテーブルで宴会をするグループなど、あちこちにいつもと変わらぬフェスの夜の風景が見られました。

結構遅くまで宴会の輪に加わって、私が休憩室で寝たのは午前2時前だったでしょうか。

室内でのジャムは禁止と何度も伝えていたのですがジャムをする楽器の音が聞こえてきます。
うーん、こうして寝ている人もいるんだけどなあ、注意した方がいいのかな、と思っているうちに私も寝入ってしまいました。

しかし、朝起きて人づてに聞くと、どうやら、「寝られないから楽器を弾くのをやめてくれ《と注意をした人がいたようです。
これは申し訳ないことをしてしまいました。スタッフの私がきちんと注意をしてやめてもらうべきでした。
来年はこういうことのないように気をつけたいと思います。

日曜は6時には目が覚めてしまいました。
まだ寝ている人も多く、床にそのままころがって爆睡している人、椅子に座って寝ている人などなど
明け方まで騒いでいたのでしょうね。

7時前に有志一同で筋湯温泉に朝風呂へ入りに行き、すっきりとした気分で会場に戻ってきました。
天気は上々。風もあまり吹いてはいません。
台風が近づいていますし、昨日の夜のスタッフ会議で日曜のフェスは室内でと決定していました。

朝8時半 今年はちょっと趣向を凝らし開演の9時前の30分間にバンジョーワークショップを開催しました。
バンジョー弾きの私はもちろん参加。いつもは適当に弾いているフレーズを、誰はこういうふうな音を入れて
タイミングを変えているとか、ここのスラーはこんな風に手をずらしてとか、まさに目からウロコとはこのこと。
色々と勉強になりました。それを活かすには・・・日々練習しないとダメなのよね。
ワークショップの講師をしていただいた渡辺さん、本当にありがとうございました。

さて9時になり、日曜のプログラムの開催です。
今年は日曜のバンドエントリーが多く、演奏時間は1バンド10分程度しかありませんが、
皆さん時間を守って素晴らしい演奏を次々と披露してくれます。
昼前には無事に今年のプログラムを終了。楽しいフェスでした。

そして今年も遠方から参加いただいたバンドの皆様、ありがとうございます。
来年もぜひご来場下さい。お待ちしております。

スタッフも年齢を重ねて、21年目のフェスを無事終了しましたが、さて後何年やれるのでしょう。
毎年それを、フェスが終わる度に考えているような気もします。
初めの頃はステージも手作りで、準備と片付けは大変でした。
このスキー場をお借りすることが出来るようになって、ほとんど準備らしい準備もいらなくなりました。
システムの効率化とはまさにこの事。なるべく省エネで体力を使わなくてすむようにして
フェスは続けられる限りは続けていきたいと思います。
来年は22回です。目標はとりあえず30回だ~!!

参加バンド

7月25日(土)

ローズ・ガーデン(大分市)
グラス・ホッパーズ(長崎市)
ログキャビン・ボーイズ(九重町)
ロンサム・ヘアー・バンド(熊本市)
トラベラーズ(山口市)
DIESEL(滋賀・愛知・兵庫)
ジュリアンローズ(岡山市)
関取スペシャル(東京都)
博多バリかたボーイズ(福岡市)
Bluegrass Stomp(東京都)
Dixie(福岡市)
Grass-Laundering(滋賀・長崎)
Naomi&Hashi(神戸市)
ハッチャリーズ(久留米市)
オットリーズ(長崎市)
Liberty(福岡市)


7月26日(日)

特別プログラム-バンジョー・ワークショップ
トラベラーズ(山口市)
オットリーズ(長崎市)
ジュリアンローズ(岡山市)
Liberty(福岡市)
博多バリかたボーイズ(福岡市)
関取スペシャル(東京都)
Grass-Laundering(滋賀・長崎)
DIESEL(滋賀・愛知・兵庫)
Bluegrass Stomp(東京都)
Dixie(福岡市)
Naomi&Hashi(神戸市)
 


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