ハンマーダルシマーという楽器を知っていますか?昔、久保田早紀の「異邦人」という歌のバックで響く不思議な音色に心惹かれなんの楽器の音だろうと色々と調べたらハンマー・ダルシマーという楽器の音だったのです。
HAMMERED DULCIMER(ハンマー・ダルシマー)
ハンマー・ダルシマーは、台形の胴に数十本の弦を横に張り、木のスティック(ハンマー)でたたく打弦楽器で、紀元前9世紀ごろ中近東でうまれ、後にヨーロッパに渡り、チェンバロやピアノになったといわれています。ハンマー・ダルシマーは、アメリカではフォーク楽器として典型的に使われていますが、広くは知られていません。ヨーロッパの数国、インド、中国、イランでも演奏されています。日本では珍しく、演奏を聴く機会はほとんどありません。
数年前初めて湯布院でこの楽器の生の音を聞くことができました。演奏していたのが、デイブ・ニーマンという人でした。交渉の結果翌年には玖珠でコンサートを開くことができました。 ここ数年は仕事が忙しいとかで、来日していません。
過去93、94、95、97年の4回、玖珠町、九重町でコンサートを開きました。
デイブ・ニーマン DAVE NEIMAN
デイヴ・ニーマン氏は、マサチューセッツ州ケンブリッジを本拠にl980年から、ハンマー・ダルシマーで、アメリカン・トラッド、アイリッシュ、東ヨーロッパフォーク、バロック、ルネッサンス等、幅広い音楽活助をソリスト、またグループの一員として続けています。演奏活勤の範囲もアメリカ国内はもちろん、カナダ、ヨーロッパ各国、そして、日本までにもおよび、数多くの演奏をラジオ、テレビ、コンサート、フェスティバルで行ってきました。
また、1987年には、カンサス州ウインフィールドで行われたハンマー・ダルシマー全国選手権大会で第一位を獲得し、アメリカでは一流の革新的なプレーヤーとみられています。
こうした演奏活動の他に、ニーマン氏は、ボストン地城の音楽スクールやフェスティバルでのワーク・ショップの活動も行っています。
彼のすばらしい演奏は、これまでに発表した4枚のアルバムでお聴きになれます。
主な演奏活動歴
1987年ナショナルハンマー・ダルシマー.チャンピオン(カンサス州ウインフィールド)、長崎あじさい祭り、九州・関西縦断コンサート・ツアー、ニューイングランドフォーク・フェスティバル、ロサンゼルス夏祭り、ダルシマー・フェスティパル多数
レコーディング
”Ba1ance On Air”
(イギリス、アイルランド音楽)
1997年発表
”The Door to Christmas”
スティーブ.シュナイダー共演(ヨーロッパ各国のクリスマス・キャロル)
1993年発表
”Ear1y Works”
(パッハ、ヴィヴァルディ、テレマン等、バロック、ルネサンス、中世期音楽)
1988年発表
”Spectrum Of The Hammered Dulcimer”
(アメリカン・フォーク、アイルランド、スウェーデン、ブルガリア、パロック、ルネサンス期の音楽)
1985年発表
「サーカス」を含む数々の日本のレコーディングで、ゲスト・ミュージシャンとしても活躍しています。