【大鍋小鍋の桃源郷】(H18.10.18撮影)
三俣本峰に着いて大鍋を覗いた途端、私は息が止まってしまった。
大鍋小鍋の紅葉は何度も見てきたが、こんなに鮮やかなのは始めてだった。
まさに極彩色の桃源郷そのものだ。きっとあそこには九重の女神がいるに違いない・・と
私は導かれる様に下りて行った。

        【三俣大鍋の西陣絵巻】(H20.10.20撮影)
ここは大鍋南壁・・。なんと眩い美しさであろうか・・。
あまりにも多彩は彩りに私は「大鍋の西陣織」と命名した。
この極彩色は一体何種類の色で出来ているのだろうか・・。
一、二、三、四、五・・・、とてもじゃないが数えられない・・。
元AR・ヒロエさんが言っていた「幻の幽玄焼け」と言うのは、この極彩色が
夕暮れの不思議なスペクトル光線で怪しく燃え上がるのを言うのかもしれない。
これを見た人は、その得体のしれない幽玄さと美しさに感極まって
どんな人でも涙を流すと言われる・・。 いいな〜、早く見たいな〜・・。
   【三俣本峰の紅葉の雪崩れ】(H20.10.20撮影)
何故か私はここが好きだ。
幾筋もの崩落に挟まれながらも、必死に踏ん張っている木々の姿が痛々しい。
しかし、このコントラストが絶妙の雰囲気を醸し出している。
本当に美しいものは、こういう厳しさに耐えているものを言うのかもしれない・・。
    【大鍋の西陣織、健在なり・・】(H23.10.18(撮影)
今年もここに来てしまった・・。大鍋、小鍋・・
「幻の幽玄焼け」を見たくて通い続け4年が経ったが、まだ未達である。
でも、いつかは必ずきっと・・。
変化に富んだ紅葉の曲線美が美しい・・。