星生山と三俣山の雪山モルゲンロート。(H17.2月撮影)
冬は道路凍結があり、登山口までのアプローチが大変だ。
やまなみHWのチェーン規制が解除された瞬間を狙って久住に行った。
積雪も十分で最高の雪山モルゲンロートに遭遇出来た。
モルゲンロートが終わった後は眩いばかりの雪の大海原に変わった。
西千里ヶ浜に下り落ちる星生南斜面の真っ白いスロープが美しい。
雪の野原の中にポツンと佇む避難小屋も寂しそうだ。
  九重の龍宮城、ここにあり・・(H23.3.4(撮影)
ここは久住分れ上の台・・
最後の最後にパーッと明るくなり、「ピンクの龍宮城」が姿を現した。
1〜2分間のまさに夕暮れマジックとしか言いようがない・・。正確には1分もないかもしれない・・。
「時間よ止まれ・・」と言いたくなる・・。
このあと、スーッと色が褪せて消えて行った・・。

 胸ときめくピンクの夜明け(H23.1.8撮影)

この日は10年に一度あるかないかの第一級の寒波が到来、猛烈な積雪となった。
狙いは扇ガ鼻からの星生南斜面のトロトロのピンクモルゲン・・
しかし、扇ガ鼻入口に取りつくとトレースはなく、積雪は腰下くらいまであり進む事が出来ない・・
非力な私は山頂までは無理と判断し、諦めて久住山に急遽変更・・
時間設定が1時間くらい狂ってしまい、かなり慌ててしまった・・
久住分れから氷点下9℃の強風に吹かれながら、鼻水を拭き拭きやっと東稜着・・
そこには息をのむ様なピンク色に輝く雪紋が待っていた・・
陽が昇るにつれ、雪紋は波の様にうねり、ゆらゆらと燃える様に輝く・・
寒風吹きすさぶこの景色の中で、私の胸は熱くなった・・
この様な美しい景色が本当に九重にあるのだろうか・・