夕日に照らされピンク色と化した硫黄山噴煙(H17.4.14撮影)
いつだったか忘れてしまったが、三俣の夕暮登山で大曲りPで身支度をしていると、
一人の老人が下山してきた。午後1時頃だったので「お早い下山ですね」と挨拶をした。
かなりの年配で70代には見えた。老人は言った。
「わしは朝、暗い時から登って、硫黄山の噴煙の写真を撮って来たんじゃ。
最初はピンク色、次にオレンジ色、最後に真っ白・・と3色に変わるんじゃ。
今日は最高に綺麗じゃった。そのあと星生をぐるっと回って下りて来たんじゃ・・」と言った。
私はこの年齢で凄いな・・と驚くと同時に、3色噴煙を狙うという発想に感心してしまった。
その後私も老人が言った「3色噴煙」を追いかけて硫黄山に通う事になった。
しかし、朝焼けと夕焼けで何回か挑戦したがなかなか難しく、今もって達成していない。
純白は全然問題ない。ピンク色もなんとか捕らえる事が出来たと思う。
オレンジ色がなかなか捕らえられない。何回か通って1度も遭遇出来ない。
老人の言い方では同じ日に3点セットで捕らえないと価値がない・・と言っていた。
凄く難しい事が分かった。噴煙の量が十分な事、風がない事、空気が澄んで太陽光線が
十分な事など・・の条件が揃わないとダメである。
そんな事で未だに3色噴煙は達成していない。
噴煙を見ているとピンク色なのかオレンジ色なのかも分からなくなる時があったり、
最後はあの老人は幻の老人で私はキツネに化かされているのでは・・などと思う様になった(笑)。
これからも挑戦するつもりではいるが・・。
これはちょっとお遊びです。ズームしてみたら物凄い迫力になった。
水爆のきのこ雲みたいになった。自然の底知れぬパワーが伝わってくる。
久しぶりに3色噴煙モルゲンを見たくて行ってみた。
が、やはり不発となった。今朝の太陽は超分厚い霞の為に凄く高い位置から
顔を出し完全ショボンだった。しかし、今日は発見があった。
世にも恐ろしい地獄の世界だ。今にも閻魔大王が現れそうだ。
悪い事をしたら必ずここに送られてしまう。
そう言えば悪人を収容する刑務所が真中下に見える・・分かりますか?・・
おお、怖い!・・。
ここは何処だか分かりますか?・・月面ではありません。
北千里ガ浜の三俣山側の流砂です・・
前日の吹雪で流砂と岩と灌木が不思議な模様を作っていました。
ジッと見ていると魔法の世界へ引き込まれて行く様な気がする・・