赤川コースの展望台から肥前ガ城東絶壁のミヤマキリシマを望む(H17.6月撮影)
私はこの険しい断崖絶壁に咲くミヤマキリシマが大好きである。
切り立った絶壁に必死にへばりつき、逞しく生きている。
そして春が来れば他の花に負けじと一気に咲き誇る・・。
本当に美しい花はこういう花を言うのではないだろうか・・。
人間もこうありたいものだ・・。

 幽玄の大船山、一瞬の奇跡 (H21.6.11撮影)

ここは北大船山山頂・・
この日の狙いはミヤマキリシマの夕陽焼け・・
山頂到着時は、坊ガツルからガスが湧いて来て最悪の状態だった・・
今日はこれまでかと思いきや、日没寸前の最後の最後に奇跡が起きた・・
はるか西空の僅かな雲の隙間からほんの一瞬、スペクトル斜光線が走った・・
消えかかったガスを照らし、その中に妖しげな色で燃える大船山が忽然と姿を現した・・
そして、すぐにガスに隠れて再び見えなくなった・・
ほんの一瞬の出来事・・奇跡としか言いようがない・・
スペクトル光線のマジックだ・・
幽玄の大船山、妖しげに燃えるミヤマキリシマが美しい・・ 
今日は星生尾根の上から陽が昇ってきた。
太陽が顔を出し、スペクトル光線がミヤマ達の目覚めを促す・・。
彼女たちは待っていた様にそれぞれの色で輝きだす・・。
私はこの妖しげな色の虜になってしまった。
それにしてもスペクトル光線と言うのは不思議な力を持っている・・。
  【三俣、全山ピンクに染まる】

平成17年・・この年はミヤマキリシマが10年ぶりの当たり年・・
九重の山はどこもかしこも、ピンク色に染まった・・
平治岳、大船山はミヤマキリシマのメッカで人、人、人・・で溢れる・・
人込みの苦手な私は、秘密のポイントへ・・
ここは誰もいない私だけの指定席・・
三俣山はピンクに燃え、お伽話の龍宮城の様だ・・
ここに座っているだけで、幸福感がふつふつと沸いてくる・・
考えてみると山全体がピンク色に染まるという事は不思議な事だ。
この様な燃え方は九重意外に聞いた事がない・・
右が南峰、左がW峰・・下の断崖は護摩堂岩だ・・