大船のピンクの龍宮城(その1)(H18.3.4撮影)

ここは3月上旬の大船山山頂・・
1月に来た時は雪の猛烈な吹き溜まりで進む事が出来なくなり、涙の撤退をしていた。
ブッシュ越しに山頂が見えているのに本当に悔しい撤退だった。
今回はそのリベンジ・・。
山頂には一面美しい霧氷の花咲く世界が待っていた。                                東空は超快晴、水平線から太陽が顔を出し、スペクトル光線が九重を照らす・・
スペクトル光線というのは、太陽光線が数百キロメートルの空間を通り抜け、
様々な光の成分を含み、千変万化するマジック光線の事・・。
スペクトル光線を受けて、霧氷林は一斉にピンク色に燃え上がる・・
まるでおとぎ話に出てくる龍宮城みたいだ・・
今にも、ピンクの珊瑚礁の影から乙姫様が現れそうだ・・
遠くに見えるのは由布岳(左)と鶴見岳(右)だ・・     
 大船のピンクの龍宮城(その2)(H18.3.4撮影)

太陽光線は次第にピンク色からオレンジ色に変わっていった。
一斉に山頂に咲いている霧氷の花はオレンジ色に染まった。
私は霧氷がこんな色で輝くのを始めて見た。
まるで霧氷の花達が今日一日の始まりを喜んで皆でパチパチと拍手をしているみたいだ。
  淡いモルゲンロートの中で目覚める九重連山 (H19.11.13撮影)
今年最初の寒波が来た。久しぶりの大船での私の定番ショットである。
連山のモルゲンロートと雲海の最高のコラボをジーッと待ち続けた結果の苦心のショットである。
左下の捩じれながら鉢窪に下り落ちる「ねじれ龍」も健在だ。これも私が勝手に命名したものです。
この光景はここでしか、この時間でしか見る事が出来ない。
「ああ、今日も来て良かった・・」 と思わずつぶやく瞬間である。
【大船のピンクの龍宮城(その2)】 (S22.1.26撮影)
今日の大船の夜明けは最初から最後まで猛烈なガス嵐・・。
段原方面から台風並みの勢いでガスが切れる事なく飛んでくる・・。
これだけの為にジーッと待ち続け、20枚くらいシャッターを切り、ようやく撮れた一枚・・。
今日はこの一枚のために全てを棒に振ってしまった・・。