凍りついた暮雨の滝 (H18.1.24撮影)
写真家・川上信也氏の「逆さ九重」を真似てみようと、早朝坊ガツルに
行ってみたがポイントが分からずに見事に失敗した。
意気消沈のまま帰路、暮雨の滝に寄ってみたら見事に凍結していた。
凍結したのは始めての御対面だったので嬉しかった。
  錦繍に佇む暮雨の滝 (H21.10.25撮影)

この日は急に暮雨の滝が見たくなり、ピンポイントで訪ねた・・
やはり、この滝には紅葉が似合う・・
滝の爆音に促される様に、周囲の木々から落ち葉が舞い落ちる・・
落ち葉と言えば、初代アクティブレンジャーの渡辺浩江さんの詩を思い出す・・

  はらはら、はらはら・・自分の役目を終えた葉っぱは
  厳しいくじゅうの冬に備えて 自ら大地に下りて来る・・
    (中略)
  一枚の葉に、その一生を知る・・
  もともと緑だった葉は黄から赤へ、赤から茶色に紅葉し、散り、
  あるものは渓流に流され、またあるものは土中に埋まり、
  次第に破れ、朽ちて、長い時間をかけて土に還ります・・
  蒼天に屹立する孤高の大船山 (H21.1.15撮影)

吉部からの登路を歩き終え坊ガツルに入ると、この景色が見たくて足が速くなる・・
明るく眩しい大船山が目に入ると胸がときめく・・
そして、神々しく圧倒的なこの迫力に身震いが起きる・・
「また来たよ、今日もよろしく・・」とひとりでに口から出てしまう・・                                  ここ坊ガツルは「くじゅうのシャングリラ」とも呼ばれる・・
くじゅう登山の基地として、夏、冬を問わず訪れるキャンパーは多い・・
美味しい空気を目一杯吸い込み、夜は澄みきった星空を眺めて命の洗濯をする・・
孤高の大船山は何を語っているのだろうか・・それを考えるだけでも楽しい・・
白き頂を主張する北大船山も美しい・・
            
    【大船、静寂の中に目覚める・・】(H23.4.17撮影)
始めて参加した法華院山荘の開山祭・・。
16日は前夜祭として、夜神楽などで楽しんだ・・。
次の日は早起きして坊ガツルへ・・。狙っていた大船の夜明けのシルエット・・。
まるで影絵の様な鮮やかさで、堂々たる大船が浮かび上がった・・。
山荘に泊まった者だけが見れる荘厳な夜明けだ・・。

  奇跡の絶景・大船&平治岳炎上・・・(H26.6.16撮影)
この日の前日(15日)、法華院山荘で「お帰りなさい・芹洋子コンサート」が行なわれた。
私は松本ゆき夫先生の著書「法華院物語」を持参し、以前に巻末に貰っていた梅木秀徳先生の
サインの横に芹洋子のサインをして貰った・・
二人の先生は「坊ガつる讃歌」の作詞をした人である・・
このサインは私の宝物となった・・
次の日の朝、早起きをして山荘周辺を散歩していると、大船上空がメラメラと燃え出した・・
滅多に見る事の出来ない大船&平治岳をシルエットにした朝焼けが姿を現した・・
たまたま、この時は、女優の西尾まりと、大分の山岳ガイドの長尾武彦氏が大船に朝駆けしていて
二人は段原でこの景色に遭遇し、「奇跡の絶景!・・」と感嘆の声を上げていた・・
この二人の山行記は、TBSの「日本の名峰・絶景探訪」のシリーズとして
「花に酔い山を歌う くじゅう連山」として全国TV放映された・・


神々の宿る大船山 (H20.2.28撮影)
なんと神々しい大船山であろうか・・。まるで神が宿っている様な神秘さを感じる・・。
ジーッと見ていると神々の語らいの声が聞こえてくる・・。
やっと見る事が出来た白銀の大船・・。今からあの山頂に立てると思うと胸がときめいてくる・・。
ピンクアーベントは逃したが、この厳しく威厳のある姿は何に例えたら良いのだろうか・・。
「くじゅうに大船あり・・」 まさにその説得力は充分である。